095 <文化の日>
私が行ったとき、場内は既に満員。古い建物なので二階には30人以上上がれない!一階の展示をあれこれ観ていたら、参加作家の方や知り合いがいるわいるわで、こりゃ楽しいな(笑)。恐る恐る二階に上がると、箕面の紅葉をバックに明治の木造建物とアートのコラボレーションの妙がにぎやかに楽しめる趣向でした。その中である一人の女性を発見!その人と会うのは、たぶん5〜6年振りのはず。舞踏ダンサーのYangjahさんでした。即興パフォーマンスを主体とした活動をされている人です。
懐かしい彼女と挨拶をすると、すぐに橋本亭の二階の展示場を舞台としたパフォーマンスが始まりました。ディジュリドゥとサックスの二人組がバック演奏をし、出品作の前で踊るYangjahさん。凄い…以前会った時とまるで違うようで、何も変わっていないようで。無駄がない動き。凛とした表情。演奏がカリンバとジャンベに換わる。背景の浅山美由紀さん、橋本修一さんの作品がまるで舞台美術のよう。舞うYangjahさんと渾然した、なんて美しい世界なんだろう。じわっと涙が出てきた。こんな出来事は予想もしなかった…。
アートが人を勇気づけるなどとは、間違っても口に出して言えないと、心の隅で思っていた私ですが、昨日は激しく降参しました。大馬鹿者の私は、橋本亭で勇気ならぬ表現の妖気を注入してもらいました。そのくらい素晴らしい時間でした。そしてYangjahさん、貴方は本当に素敵でした。中味の濃い10年間を過ごしたのですね。再会できて幸運でした。次に逢えるのが楽しみです。2009年11月3日は、とてもいい文化の日になりました。私も気を入れて絵を描かにゃあ!
まだ観に行かれていない方、『橋本亭まるごと美術館』の展示は今度の日曜日までです。詳しくはhttp://www.art-gallery-zone.com/zone.htmを見て下さい。Don't Miss It !
何だか照れます。
夢の時間も日曜まで。少し休憩してまた夢の時間を作ります。
ああでも、この夢の時間は試練に道でもあります。
あの後、滝まで行って戻ってきたのですが、夕暮れ時の橋本亭というのも、妖しいわ情緒はあるわでいいものですね。とても日本的なアートだったと思います。
試練、ですか…。どうか、無理はしないで下さいよ。
適度に抜きを入れて、制作による快楽を生活を中心に据えて生きてゆきませう!