253 <音楽えかきむし〜いつも心にアイズレー!(下)>
1983年に弟ら3人が謀反を起こしアイズレー・ジャスパー・アイズレーとしてCBSと単独で契約し、本家アイズレーズの3人と袂を分ちました。1986年に長兄オーケリーが心臓発作で死去、翌87年に次男ルドルフが聖職に就く為脱退、この場に及んでアイズレー・ブラザーズは完全にロナルド一人になってしまいました。この時期は彼の新妻アンジェラ・ウィンブッシュが作曲にレコーディングにツアーにと、甲斐甲斐しいサポートでアイズレーズの屋台骨を支えました。92年には分裂状態だった弟アーニーとマーヴィンが復帰。目出たく3人のアイズレーズとなったのでしたが…。
徐々に出番の少なくなったギターのアーニー、全く何もしていなかったマーヴィン。やっぱりロナルド=アイズレーズの図式は90年代〜21世紀になっても同じだったわけです。ま、ファンには周知の事実だったのですが。そして前述の逮捕収監の出来事があったわけですが、2010年4月に目出たく出所!さっそくツアーを開始したそうです。しかも今月28日にはニューアルバムまで控えている!こんな晴れがましいニュースを聞いてファンならどうして黙っていられましょうか!御年69歳で生涯現役宣言まで飛び出しました。アイズレー魂は死なず!
新作のタイトルは『Mr. I』。名義は遂にロナルド・アイズレー単独に。今まではあくまでもリード・ヴォーカリストとして老舗の看板を守ってきたロナルドが、ここへきてソロ・ヴォーカリストとして世に問うアルバム。いったいどんな内容なんだろう?たぶん、今までと全く同じだと思います(笑)。マンネリ、一本調子、大いに結構。それこそ4年間待ったに相応しい答えだと思う。あの声が聴ければそれだけでO.K.なのです。息を吸う音、吐く音、それだけでも聴く価値大アリ、これぞ大衆芸能の権化です。ああ、来週の火曜日が待ち遠しいなぁ〜!
>その頃の音を聴いてみたいと思った次第です。
『Givin' It Back』『Brother,Brother,Brother』『3+3』あたりを狙ってみて下さい。ええぞォ。
ロッドとの共演からももう随分経ちますね。あれはなかなかキャッチーなリメイクでした。
「This old heart of mine」「Take me in your arms」ともに言えることなのですが、アイズレーズのオリジナル曲とはいえ、作曲はHーDーH。この2曲に関してだけなら、ロッドやドゥービーがどこまでアイズレーズを意識していたかは?なのですが…。
「Listen to the music」はおっしゃる通り『フェアウェル・ツアー』に収録されているものです。あのヴァージョンを聴くと、少なくともマイケル・マクドナルドは完全にアイズレーズにイカレています(笑)。また『スタンピード』はカーティス・メイフィールドが参加している点こそが黒さのポイントだと思います。
アイズレーズがカヴァーした曲ではバラードに秀作が目立ちます。「ハロー・イッツ・ミー」「ドント・レット・ビィ・ミー・ア・ロンリー・トゥナイト」「ブラザー・ブラザー」などはオリジナルがぶっ飛ぶ出来です。
アンタはエライ!
その1:<気がつけば再発紙ジャケ分のCDはほとんど持っていました。> 気がついていないところが素晴らしい(笑)。ベストから入ってオリジナルに手を出す。まさに王道です。私見ですが、アイズレーズを味わうにはこのルートしかないと思います。
その2:<LIVE IT UP も捨てがたい> 実は私が一番好きなアルバムなのよ!重要作が多い。タイトル曲、「ラヴァーズ・イヴ」「ブラウン・アイド・ガール」などはもう絶品ですよね。
その3:<モータウン時代のmy love is your loveも最初聞いたときに昇天しました> 凄いな、、こんなのも知っているんだ…。モータウンでのオリジナル・アルバムには未収録ですし、私は随分遅れて知りました。隠れに隠れた名曲ですよね。
その4:<BABY MAKIN MUSIC も名作銀盤> ありがとう!感涙!薦め過ぎて手元にないというのも高得点。いいですよね。そして新作、早く聴きたいですね!
秋の夜長のソウル、本当にいいものですよね。毎年同じことを思います。