人気ブログランキング | 話題のタグを見る

357 <5月のある一日>

すっかり暖かくなった朝。冬の朝大好き人間としては、この暖かさがなまぬるくて、どうにも馴染めない。ついつい厚着をして暑い!といって脱ぎ捨てて、気がついたら風邪をひいていたということが過去に何度もある。そんな5月。起床から朝食終了までの一連の流れは毎日ほとんど同じ。まるで村上春樹の小説の主人公のようなルーティンワーク。


今日は買い物付きギャラリー巡りに出るので、できるだけ効率的な午前中を過ごそうと計画するが、こういうときに限って、非効率的な出来事がしゃしゃり出てくるものだ。実は昨日から腹具合が悪い。元々腸が強くないのか、よく下す体質で、軟化にもほどがある!というような便が、牛のよだれのように次から次へと…この辺で止めとこう…


掃除、買い物、お昼ごはんをパッと済ませて、のはずが、いつまで経ってもトイレから出られないもんで、結局家を出たのは13:00過ぎ。歩いていても体が浮く。芯がない感じ。一路高槻へ向かう。ギャラリーマーヤさんで石川武志さんの『ボクノマチvol.4』を見る。東京での展示から地続で見ると、微妙な変化がわかる。小品がいい。


梅田から谷町線で谷六下車、徒歩2〜3分の楓ギャラリーさんへ村田肇一さんの陶展『The Little things 5』を見る。かつてアフリカで陶芸をされていた村田さん。今回も小さくてユーモラスな動物達の数々。ざっと250体ぐらいはあったのでは?表情が全部違って、ひとつひとつにそれぞれ個性がある。いつもコツコツ作っておられるなあ。


今日は気温と湿度が高い。空模様もひと雨来そうだ。急ぎ足で空掘り商店街を抜けて、art galleryそらさんへ。ギャラリー内には誰もいないのでひとり静かに見る。NECO×INU展とのこと。たくさんの絵描きさんが出展されている。たぶんほとんどが若い作家さんだろう。育てる意志を持ったこのギャラリーの色がよく出ている。


地下鉄で移動。堀江のARTHOUSEさんへゆく。入っていきなりオーナーの吉竹さんに委託販売本のネット掲載用のデータを求められる。助走なしの会話は活きがいいな。イラストレーターの中川貴雄さんと人形作家のChibiRu さんによるコラボ企画「オモチャバコ 2」を見る。イマジネーションの行き来や交信がある。いい展示だと思う。


家を出たときからどうも靴が足に合っていない。この靴は底がすり減ったので販売店に預けて、底だけを張り替えてもらったのだが、未だにクッションが堅く歩き辛い。おまけに上の革部分が伸びてきて靴底と乖離し始めてきた。それで両足のふくらはぎや太ももに不要な負担がかかる奇妙なウォーキング・フォームになっているようだ。


ジュンク堂堂島店で本を購入。品名は内緒(笑)の超有名本。前からほしかった〜。次に新装開店したJR大阪駅へ。お気に入りのコーヒー店でオーガニック・コロンビアの豆を買う。マイ・フェイヴァリット!そのまま構内のイカリスーパーでデチェコのフィットチーネを。きしめんみたいだな。次いでヨドバシカメラでパソコンプリンタの消耗材を購入。ううっ、一気に荷物が重くなったぞ。足が痛いよ〜。


というわけで、コーヒー豆を買ったにもかかわらず、よく行く阪急梅田駅構内のサンドウィッチ主体のチェーン店でお茶休み。ああ〜、落ち着く。結局ギャラリー巡りといいながら4つしか見れなかったな。靴が良くなかったし、暑くて汗が出ると途端にひんやり冷えたりする気候も。やはりこの季節は苦手だ。暑いか寒いかはっきりしてくれ!


家へ帰って風呂掃除。中腰や無理な小回りで結構キツい運動だ。きれいなったのがうれしい。掃除は結果が目に見えてはっきりしているから、わかりやすい家事だ。精神衛生にもいいと思う。少しの間机に向かってラフ描き。このところラフばっかり描いているので、絵の具を塗りたくりたくなる。筆にも寂しい想いをさせているし。


ようやく晩ご飯。やっとありつけた。トマトピューレの煮込みハンバーグで、これは旨いな!空きっ腹に滲みてくる。食べる時刻の遅いのが気になるけど、これは仕方がない。月末にハーフマラソンのレースがあるので、食べ過ぎないように調整。食事終了と同時に眠気が。スズキコージさんの『エンソくん きしゃにのる』そのまんまだ!


きれいにしたお風呂に入って、寝る前の読書を。映画を先に見てしまった『阪急電車』。いかんいかん、登場人物がみんな映画仕様で浮かんでくる。もったいないことをしたな。大学の頃を想い出す舞台に心を躍らせながら、消灯0:20。今度久しぶりに阪急今津線に乗ってみるか…

357 <5月のある一日>_f0201561_9192215.jpg
    添付されている画像の無断転用・使用を禁止いたします。
by ekakimushi | 2011-05-18 09:27 | 絵のこと | Trackback | Comments(2)
Commented by ひとみ at 2011-05-19 09:09 x
阪急電車・・・・私は本から入りました。
映画も良かった。女優さんってみんな綺麗~
DV彼氏は迫力あったね。
個人的には女子高生のあほ彼氏が好みかな?(笑)
普段、見慣れた風景がスクリーンの中で活き活きしてた。
ekakimushi さんはあの時計塔が見える校門を
どんな想いでご覧になったのかな?
今日は北浜の10wギャラリーへギャラリー猫のクーちゃんに
逢いに行って来ます。
Commented by ekakimushi at 2011-05-19 13:17
私の逆で正解ですよ。キャスティングのイマジネーションが限定されて残念でしたから。
いろんな音がきれいに撮れていたと感じました。特に電車にまつわる音が心地良く伝わることは、この作品の大事な要素でした。
学舍は…これという気持ちも起らず、見ておりました(笑)。
小説もそうでしたが、あの界隈の空気感を上手く表現できているのが一番の成功だったと思います。かといって、今津線をフィールド・ワークしに行こうとは全く思いませんが(笑)。