376 <なでしこさん、貴方たちは素晴らしい>
そんななでしこたちに対して、貧しい言葉しか持たないメディアが「まるでバルサのよう」と書いていましたが、どこを見てそう書いているんだろうかと不審に思ってしまいました。あまりにもお門違いな表現に、報道する立場にいる人ももしかしたら、なでしこジャパンに対して私と似た程度の認知しか持っていなかったのではないだろうかと。記事を読んでいると、都合の良いフレーズだけをすくって文字を羅列している薄っぺらさが滲み出ていて、どこにも視座が感じられない。せっかくのW杯優勝という偉業が今後に及ぼす好影響の足を引っぱらなければいいが…と老婆心を抱えてしまいます。
文句言いはこれくらいにしておいて(笑)、今大会のチームが有機体になった時のプレーの鮮やかさには息を飲みました。このチームは意志伝達機能が強固で、それは戦術的なものだけでなく、劣勢に立った時の上昇への気運みたいなものまで共有されていました。弱気になるとかあきらめるとかいう負のメンタリティがこれほど感じられないチームも珍しいのでは。ベスト16でPK戦負けして大泣きした男子日本代表。決勝でのPK戦を制して泣くこともなく笑顔で大会を終えた女子日本代表。結果も中身も、なでしこジャパンは男子の日本代表の遥か上を行ってしまいました。
窓を開け放っていたので、
早朝にもかかわらず
ゴールシーンに歓声が聞えてきました。
澤さんの同点ゴールはシビれましたねぇ。
岩清水選手のレッドカードは、
日本女子の闘魂を見せつけてくれました。
優勝の余韻に浸っているときに
ダンナが
「男子だったらもっと盛り上がったんだろうけど」
なんて言うもので、
「そんなもん生きてるうちには見られんわ」
とドヤ顔で返してしまいました。
どうも男子が甘ちゃんに見えちゃって・・・
大爆笑!メチャクチャウケました!
ダンナさんが何気なく放った言葉が、あまりに当人さんらしすぎて、その場にいるような気になってしまいました。
morizabethさんの返しも無駄がなくて、私はこちらにシビれましたよ(笑)。
五輪のカーリングやソフトボールにしろ、そうでした。その場の馬鹿騒ぎの餌に群がる感動欠乏症族がいて、スポーツ報道などなにもやらずに旨いとこ取りだけを狙うメディアがいて。時間が経てば潮が引くように消えてゆき、後には何も残らず、底の浅〜い感動だけが安売りされていた。これでは、国際競争に参加するマイナースポーツの選手達の劣悪な環境は絶対変わらないだろうと、今回も思ってしまったわけです。