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712 <過酷!第34回山中湖ロードレース>

一昨日の日曜日に、山梨県での第34回山中湖ロードレースに参加してきました。2年振り3回目の出場でしたが、記録は1時間59分14秒で、ハーフマラソン壮年の部完走者1389人中571位でした。正直云って記録的には「う〜ん…」というものでした。そのへんは後ほど。今回は数年前まで沖縄の久米島マラソンを一緒に走っていた仲間との参加で、私を含めて総勢7名で行ったのですが、道中でもお宿でも全く退屈知らずで、ちょっとした同好会の合宿みたいなノリでした。これまでの2回とは違った楽しみや喜びがありました。こういうのもたまにはいいものですね。

レース当日の朝、ペンションから外に出てみると、思ったよりも寒くない。むしろ気温・湿度ともに高い。歩くと長袖では蒸す感じがして、走るには少々嫌なコンディションか。途中雄大な姿の富士山がはっきり見え、はるばるやってきた甲斐もあったというもの。1万人を越える参加者で満員状態のスタート地点。号砲が鳴ってまずは調子見程度で走ると、皆早い!つられてはイカンと思いながらも、同等のスピードで走る。事前の練習で少し走り足りないこともあって、ハーフといえど自制が大切だと思っていたのだが…。

出だしの2kmで、このコース特有の感覚が蘇ってきた。平均標高が1000m近いので、深呼吸をしても息が肺の奥底まで届いていない気がするのだ。私が高地でのレースに慣れていないだけなのかもしれないが、いつもの練習と同じ負荷で走っても、走行距離が一向に伸びてこない。3km付近ではすでに、膝の上の筋肉あたりに血流の悪さを感じる。こういう症状は他のレースでは感じたことがない。次第にペースが落ちて来て、これまで2回と同じような気持ちになって来た。「これは先が長いぞ」と。

6km付近からなだらかに登り始め、7kmから唯一の坂道へ入る。ここが本当にきつい。ただでさえ呼吸がきつい条件で坂道、しかし周囲に根負けするランナーがいない。皆一様にペースを保って走る。たいしたもんだ。坂道の頂上にやってくると、走力以外の身体の力をかなり使った気がしてきた。もしこれがフルマラソンだったら、たぶん棄権しているだろうな。坂道を下るも、大阪で走るのと同じようにはなかなかいかない。しかも湿度が予想以上に高く、汗がかなり出ている。もしかしたら、今年初めての夏バテか(笑)?

気温も例年よりも高めで、11km過ぎでの給水では、汗を止めたい思いでスポーツドリンクを飲む。旨い。しかし汗は止まず。血の巡りも悪くて、脚の疲れがいつもよりもずっと溜まり易い。どうも負の条件しか思い浮かんでこない。13kmを過ぎて、ハーフ以外の山中湖一周のランナーが消えてゆく。ここらからがこのレースの一番厳しいところだ。記録的には望むべくも無いので、自分の走りを全うしたい、その一心で走るが、きつい。ハーフでここまでしんどいのは、2010年に久米島で気温31℃の中で走ったレース以来だ。

16km中ぐらいで折り返して、ゴールへ向かう。さすがに多くのランナーにも疲労の色が見える。歩く人もそれなりにいる。やっぱり今日は厳しいコンディションなのだろう。あと5km、あと4kmと走って、頭の中も惚けてきたのか、距離計算を間違っていた。ハーフマラソンは21.0975kmなのだが、21.975kmだとばかり思い込んでいた。<あと1km>の看板が見えてきたときは「あれぇ?」と声が出たくらい。嬉しかったけど(笑)。とにかく最後の坂を伸びない足でひた走る。なんてきつい!もう嫌になる。それでもなんとか粘って、食らいついて、やっとゴール!

なめていたわけではないのですが、かなり厳しいレースでした。記録からいえば本当に遅いのですが、使ったエネルギーだけなら30kmレース分ぐらいはあったでしょう。今までは疑いもあったのですが、今回ではっきりしました。山中湖ロードレースのコースは私にとっては過酷です。いじめです!それでもまた走りたくなるのでしょう、きっと。こういう体験は人生には意外とあるものです。私の場合、それが人よりもほんの少し多めなのかもしれませんね。そう思っていないと、やってられませんよ(笑)。

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by ekakimushi | 2014-05-27 18:28 | スポルト日記 | Trackback | Comments(0)