2017年 04月 15日 ( 1 )

ネットの世界に出入りするようになってから、私の読書の量は明らかに減りました。減った分、私が目にしているのは、ネット上の些末な記事なのでしょう。そのことをわかっているのに、なかなかやめようとしない。これは明らかに依存に近い症状です。自覚があるのは、まだ症状が軽いからかもしれません。


話しは変わりますが、何事にもせっかちな私は、食事をしてすぐにバタバタ動こうとするので、ときどき消化不良の兆しを感じることがあります。そんな胃袋の反乱に気付いてからは、せめて食後の30~40分は大人しくしていようと思い、たまたま手に取ったのが推理小説でした。それが滅法面白くて、食事のあとは読書の図式のきっかけになったわけです。


そして夜寝る前に、安堵の心持ちを味わうべく、読書に浸るひととき。この時間は格別です。不思議なことですが、就寝前にパソコンのモニターをいくら眺めてみても、安らかな気持ちになれたことなど、ただの一度もありません。ところが寝る直前にほんの30分ほどお気に入りの本を読むと、なぜか胸の内に膨らみを感じるのです。太古の海のような、栄養のある環境に浸った気分になるのです。


ネットのない時代に、当たり前のように本を読み散らかす生活を送っていたのが、いつの間にやら情報世界の囚われの身に成り下がって、今さら読書の効用を語っているなんて。本箱に並ぶ本の背表紙と目が合って、ちょっと気まずい気分になる私。自分でもなんとあさましいものだと感じます。本音はやっぱり、読書と共にあった、あの生活へ帰りたいのです。本に抱かれて心地よく眠った、あの生活へ。    

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