カテゴリ:絵のこと( 714 )

堀尾貞治さんは現代美術作家です。世界中で着火・発熱・炎上の大活躍をされています。ついこの前までN.Y.で暴れていたかと思うと、突然大阪の下町に現れたりします。堀尾さんの描き殴ったような作品に似た作風の人がたくさんいますが、地熱の量や温度や、創作意欲の炎の燃え上がる様が大きく違う。昨年末の忘年会で50分ほど立ち話をさせてもらいましたが、顔と顔15cmぐらいの距離で話してくれるので、暖房器具がいらないぐらいに熱かった。やけどをするかと思いました(笑)。


堀尾さんは岩です。堀尾さんの手を見ると、節々がゴツゴツして、山の吹きっさらしにゴロリと転がっている岩を思い出します。それは粗野で、塩っ辛くて、パワフルで、ジンワリ温かくて、動きっぱなしです。

堀尾さんは空気です。どこにでもふらりと現れて、ふらりと絵を描いて、ふらりと去ってゆきます。空気なのでいないようですが、ちゃんといます。去ったあとも、堀尾さんの痕跡は空気のように残っています。

堀尾さんは工事現場です。いつも体の中で建設工事と解体工事が同時に進行しています。そばに寄ると、ブルドーザーやトラックやシャベルカーの音が、堀尾さんから聞こえてきます。ガガガガガ、ドドドドド…


堀尾さんと最初に話したのはもう18年ほど前のことです。私が個展をしている時に見に来られて、初対面ながら「君は絵を描くのが好きそうやから、これからもしっかりやれ!」と言ってくださり、左肩のあたりをポンポンと二回叩いて帰られました。9年前に私が別処で個展をしていたときにもまた来てくださって「君はたくさん描いていそうだから、これからもしっかりやれ!」といって、前の時と同じところをまたポンポンと二回叩いて帰られました。それが私にとって、どれだけうれしかったことか。


堀尾さんは水です。かたちにならない。今日コップの中に入っていた堀尾さんは、昨日は布のシミだったし、もしかしたら明日は玉の汗になっているかもしれない。今朝はきっと草露になって眠っていたはずです。

堀尾さんは辞書です。わからないことを尋ねると、堀尾さんから返ってくる言葉でまたわからなくなって、それを尋ねてみても、余計にわからない答えが返ってくる。あちこち巡る間になんとなくわかった気になるのです。

堀尾さんは線路です。右にも左へもずっと続いている。夏は熱く冬冷たい。堀尾さんの上を幾つも作品が通り過ぎて、磨かれて黒光りしている。しゃがんで耳を当てると、遠くでコトンコトンと音がする。何かがやってきた!


堀尾さんを語るとき、いつも具体美術協会の名が出ます。しかし私にとっての堀尾さんは、バリバリの現役であり続ける一人の現代美術作家です。堀尾さんが具体美術協会の精神を引き継いでいるという説明もあるとは思いますが、それ以上に「今」息をしている作家です。関西近辺のギャラリーで展示をされる堀尾さん。美術館での個展でパーフォーマンスをされる堀尾さん。欧米で招待作家として活動される堀尾さん。子どもの画塾で似顔絵を描いている堀尾さん。どれも今、土の中から掘り出したばかりの、食べごろの堀尾さんです。


堀尾さんは埃です。風に巻かれ舞い飛ぶ埃です。時には道の端に吹き溜まり、時には誰かの足下から空を見上げ、時には窓のガラスの上で模様を作ったり、時には私の眼の中に入ってきていたずらしたりします。

堀尾さんはコピー機です。電源とスイッチが入ったら、ずっと印刷された紙を吐き出しています。それも同じものがなくて、全部違っているから、正確に言うと壊れたコピー機です。その壊れ方があまりに素晴らしくて…

堀尾さんは郵便屋さんです。いつも作品という手紙を届けてくれます。そのため堀尾さんは一年中配達をしています。休む間もありません。そして郵便屋さんはこんなに素晴らしい作品集を届けてくれたのです。


(*日記No.458 2012年2月20日掲載のリメイクです。)  

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年初に仕事用である人と会った折に、引っ掛かった言葉がありました。要約するとこんな内容の話しでした。「わかりやすい」ことが求められている。今の読者にとって「わからない」ことに対する違和感はとても強く、作品中序盤の少々の分量で、内容が「わからない」と判断をされてしまうと読み進める事に抵抗感が起こり、最後まで辿り着いてもらえない。特に児童書では作品を読んで確実に「わかる」ところに着地するものが求められている、と。


今の話しじゃないだろう。もうずっと前からそうじゃないか。私はそう思ったのですが、それでも最近の児童書の宣伝文句や帯の紹介文などを目にするたび、いつもどこか「違うだろうに…」との念いが湧くのです。「すぐに眠れる本」「絶対泣ける本」「必ず感動する本」「読み聞かせでウケる本」「みんなで笑える本」等々…これでは家事や医療などの実用書コーナーに置いてある方が合っているようで(笑)。


売りものである本が評判になることや売り易いことはもちろん大切で、本が売れることは販売に携わる人たちにとって最大のミッションです。そのために数多くの試行錯誤がなされ、そのひとつに作り手の制作根幹に<わかりやすい>が求められているんだろうと察します。感度の鈍い私にも、それはよく「わかる」んです。よく「わからない」作品、きれいに割り切れない作品、安直で「わかりやすい」だけの着地で終わらない作品に、皆で一律にNoを出すようなことにならないだろうか。そんな心配をしてしまった年初でした。


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来月のお知らせを。4月21日から5月3日まで、京都の桂にある雑貨店おやつさんで、小さな個展をすることになりました。

『読んで作って遊ぶ 本と紙』という企画の展示が2017年4月21日(金)〜5月17日(水)の日程で行われます。その前半である4月21日(金)〜5月3日(水)に作品を展示させていただきます。もちろん絵本の販売も!後半5月5日(金)〜5月17日(水)はイラストレーターの石田敦子さんが担当されます。

詳しい情報は下記の通りです。

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『読んで作って遊ぶ 本と紙』


<絵本作家 中川洋典の小さな個展「えかきむしがやってきた!」>

期間:4月21日(金)〜5月3日(水)

営業時間:11:00~18:00/金曜日のみ ~20:00

期間中定休日:4月27日

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期間中のイベント

4月22日(土)18:30〜20:30

「本制作の内緒話」〜普段は聞けないあんなことこんなこと〜

中川洋典と雑貨店おやつ トノイケミキ

交流会と飲物付(要予約)¥2,000



雑貨店おやつ 京都市西京区桂野里町10-9

TEL 075-204-6023


阪急桂駅東口出て左。

喫茶zookoの前を通って線路沿いを北へ2分。

ハウスコムを通りすぎ、リアルホーム横の道を曲がる。

駅からの所要時間は3分です。

http://www.o-ya-tsu.com/

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おやつさんの店主トノイケミキさんとは以前からの付き合いで、確か20年前ぐらいからです。彼女が雑貨屋さんを始めてもう15年ほどになるはずですが、いつか一緒に何かをできたらいいなと思っていました。今回声をかけていただき「小さな」個展が実現してうれしい限りです。面白い展示ができるように、今からあれこれ夢想してみます(笑)。ひと月ほど後になるので、気候も今よりは穏やかになると思います。是非いらして下さい。どうぞよろしくお願いいたします。   



























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先月友人が我が家へ遊びに来てくれました。この3月に大学を卒業し、住み慣れた関西を離れ、新たなる社会人として泳ぎ出してゆく若い人です(以後Mさん)。Mさんと会うのは久しぶりだったので、お昼過ぎから夜9時過ぎまで、実にたくさんのことを話しました。旅のこと、大学生活のこと、就職活動のこと、将来のこと。他にももっとあったはずですが、楽しい時間が過ぎてゆく中で、頭の中からきれいに消えてしまったこともあるみたいです(笑)。


私はMさんを子どもの頃から知っているのですが、22歳になられた今、大きく変わったと思うことは案外少ないです。むしろ初めて会ったときに、Mさんは充分に成人だと思えました。会話の中で、言わんとするところを明確に伝えられる力は、そこらの大人よりもずっと優れていました。子どもにありがちな突発的衝動的な行動を目にしたことがあまりなかった。(意識的に押さえていた節はあったものの。)そんな人が、本当に大人になった姿を目にした一日でした。


Mさんには、4月から働く職場での理想があり、理想の裏付けになる体験や哲学がありました。教えてもらって、なるほどと感じました。周囲の人から受けた影響や自分が生きた環境など、全てのキャリアを一切無駄にしていないことがわかる。落ち着いた口調に意志が宿っている。そして話しを聞いて感じました。「ああ、この人は、いよいよ船出をするんだな。新しい船に乗るんだ」と。何かしら、旅に出る前の熱情のようなものを感じたのです。


おそらく自分の思うようにならないことは多いだろう。心が折れるどころでない衝撃がやってきたときは、うまく避けられるといいな。現実と理想の乖離をどう埋め合わせするだろうか。多種多様な人に巡り会うことは間違いないだろう。来月から始まるMさんを巡る冒険は、どんな形、色、模様を描くのだろう。今度会うとき、Mさんはどんな大人になっているのだろう。そのとき私は何を言ってあげられるだろうか。

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三寒四温(もしくは五寒二温?)の日が続きますね。気温が日によって大きく変わると、調子を整えるのが難しいのでしょう、体温調整にも狂いが生じるようです。冬が好きな割に寒がりな私は、この季節は寒くても寒くなくても着込みます。それが無難な管理方法だと思っています。時々着込み過ぎて動きづらかったりしますけど(笑)。それでは本日も蔵出し画像15点をいってみましょうか!


「台湾草」

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「エルビス・コステロの眼鏡」

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「地球へかえり道」

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「ゆらぎ」

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「大西のお好み焼き」

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「カイカ」

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「蒼ざめたケンタッキーフライドチキン」

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「畜魂碑桜」

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「トゥルンカの庭」

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「動く壁」

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「ドラゴンボート」

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「君の化粧は無理矢理なんだ」

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「眠る池2」

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「庭」

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「腹の中の管」

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昨年の5月に豊中のスペース草さんで『ALL OR NOTHING』という個展をやりました。いつも作業に入る前にウォーミングアップのつもりで、A5サイズの紙に思いついた絵を描いているのですが、それがたくさん溜まったのでいっぺんに展示をしたという内容のものでした。個展が終わってからも、概ね朝一番にこの手のを描いているのですが、最近一ヶ月ほどはストップ状態です。というのもウォーミングアップが必要だと感じないからです。


朝6時に目覚ましが鳴って飛び起きたら、トイレ〜洗面所〜新聞受け〜台所と居場所を移して、徐々に目が醒めてきます。その頃になるともう自然と絵が描けるぐらいに、身体が私を待機しています。これだけを読んだら「おおっ、やるな、おぬし!」となるのですが、本当のところはちょっと違っていて。今作業中の原画が当初の予定よりも遅れていて、担当の方にお願いして締め切りを延期してもらいました。実はこういうケースは初めてです。


絵に関しては(←ココ、大事です…笑)、私はある程度思った通りの時間に作業をアップすることができるタイプだと自覚しています。なので今までどれだけエグい日程でも、納期を大幅にオーバーしたことはなかったのですが、今回はどういうわけか一週間単位でのズレが細かく積み重なって、結果大幅に遅れることになってしまいました。発刊まで日程の余裕があるので、担当者の方からは了解のサインが出たのですが、生理的に腑に落ちないです。


いつも通りにやっているのに間に合わないというのは、それはそれは気味の悪いものです。原因は幾つか考えられますが、(手が遅くなったのか、もしくは時間が間引きされたのか。どちらもあると思いますが、)もしかしたら今回のようなケースが、この先通常化することも考えられます。例えばこれまで一ヶ月かかっていたものが二ヶ月を必要とするもしれない。本心としては、現状の自分のやりよいペースを活かして絵を描きたいと思うのですが、仕事の相手先さんの理解と寛容がまずは必要ですよね(笑)。

 
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ずっと前にテレビの番組で、90歳を越えて現役で働く女性の日々を見たことがありました。彼女は少食ながら、夜はお肉とワインでしっかりした食事をとっていたのです。年を取ったからといっても、毎日活動をすればお腹は減るし、エネルギーを補給せねばならない。それは当たり前のことなのですが、この手の話題になると、私はいつも若い頃の自分を引っ張り出してきては、やれ食べなくなっただとか、以前はこんなことはなかっただとか、意味のない比較ばかりして、今の自分を把握し損ねているなと思います。

子どもの時分のような睡眠はなかなかとれないし、二十代の食欲は望むべくもないです。身体は疲れ易く、集中力は続き難くなっていると思う。それらを受け入れること、抗うこと、屈すること、全部を背負ったまま働き続け、90歳になっても明日のために肉を食べている自分でいたいなあ。元気を出すにはやっぱりお肉だ!とか言いながら(笑)。

今月のf.b.版(一部ツイッター版)つぶやきです。

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【2月5日】

昨夜は今年最初のライブへ。いつものようにクロッキーをしようと思って、ライブハウスでリュックを空けたら、筆入れがない!しまった、鉛筆を削ろうと思って、出したまま来てしまった。痛恨のミスじゃないか!仕方ないので、カスカスのボールペンを使って描いたが、途中で出なくなった💦やむなくシャープペンに替えるも、紙が破れて困りました。いかんいかん、こんなことでは…。


【2月8日】

それは前からずっとやってみたいと思っていたことで、今日急に思い立って、少しだけやれた。始めないといつまでたってもつもりのままでいることに、飽きが来たんだろう。たぶん。

やってみたらこれが本当に大したことではなくて(笑)、何をためらっていたのだろう、去年の秋あたりにさっさと始めればよかったと、お馴染みの後悔がやっぱり追っかけてきた。目ざといなあ。

つもりがひとつ消えた。ほのかにうれしい。部屋の壁に向かってひとりでバンザイをしよう。


【2月11日】

昨日の土曜日。先週に引き続き寺田町オーティスブルーへ。主賓のミュージシャン生誕65周年バースデーライブを聴きに行ってきました。普通ライブは夜からと相場が決まっていますが、昨日は真っ昼間から、大勢の大人が音楽とアルコールに酔いしれていました。いろんな人にお会いでき、声をかけてもらって、ああ、楽しかった。私が65歳になった時、あんなに軽やかに歩いていたいな。


【2月17日】

仕事柄、自分が描いた絵本は、ある程度手元に置くようにしています。(もちろん版元さんからの買い取り分です。)ありがたいことに知り合いからまとまった注文をいただいたので、絵本の種類と册数を調べたら、これがかなりいい線で手持ち分と一致しているではないか!こういうことってあるんだな。

準備や発送で手間はかかりますが、かようなうれしい偶然もたまにはないと、自前営業もやってられませんわ(笑)。さ、荷造り荷造り。


【2月20日】

フェイスブックのタイムラインの更新が突然できなくなった。原因がよく分からない。そのうちまともになるかなと静観しているのだが…。仕方ない、f.b.がダメならツイッターがあるさ。今日のところは更新欲求の発露を求めて140文字で勘弁しといてやろう。f.b.の奴、痛い目に遭わせるぜ!


【2月21日】

原画アップの締め切り延長を交渉、即成立。よかったぁ〜。ちょっとした遅れが積み重なって、塵も積もって山になってしまった。そんなで今日は快調に作業、ではなくてラントレへ(笑)。寒空の下で100分走を。気持ちよかったが風が強いのでよく冷えてトイレが近い近い。さ、この時間から作業開始!


【2月24日】

画材を買いに出たのはいいが、行きつけの画材屋があるフロアーが全面改装とやらで休業中って、 お〜い!筆一本欲しさのためにノコノコ出てきたのに💦 たかが筆、されど筆。今使っているものの筆先がもうボロボロになって、細がどうにも乱れて困るんだが。仕方ない、他を当るべく再度 出直すか…


【2月25日】

ふぅ〜。今ようやくf.b.のタイムライン更新ができるようになりました。どうもサファリのバージョンが古くて、f.b.の最新仕様に合わなかったみたい。パソコンさんに言われるまま、アプリの新バージョンをインストールしたところから不具合が出ました。

この世界に詳しい友人に感謝!いつまでも知らないわからないではダメなんですね💦


【2月27日】

一月は行く、二月は逃げる、でしたっけ?時間が早足なのは知っていますが、こればっかりは止めようがない。三月は去る?ただ単に離れていくのではなく、何かしら遠ざかる意図が込められている気がするな。これって、世間を焦らせようと目論むカレンダーシンジケートの隠されたる標語なのかもない。暦は単純な数字や漢字の羅列ではなく、人心をかき乱す暗号だったのか…。よ〜し、今日からカレンダーに騙された振りをしよう。    

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京都に住んでいた頃、東山の岡崎にある美術館へよく通ったものです。話題になるような展覧会はもちろん、地味なのにも頻繁に顔を出していました。近くに住んでいたから通い易かったというのもあるし、確実に一人になれる場所だったというのもあります。その時分は絵について話をしたいと思っても、周囲にわかりあえるような人がいなくて、随分寂しい思いでした。

ある時かなり大きな土田麦僊展が開かれました。会場は京都市美術館でした。確か1984年だったはずです。日曜日の朝早くに行って、見る絵全てが安定した構図でまとめられていたことに興奮して、その気持ちを誰かと共有したいと思ったのですが、そんな人はどこにもおらず、結局終日岡崎公園を一人ブラブラして貴重な休日が終わってしまったことがありました。

大変な話題を呼んだカンディンスキー展やバルチュス展もそうでした。連日あれだけ大混雑するほどの集客があったにもかかわらず、作品や展示について誰かと語った記憶が全くないのです。いつも一人で見て一人で完結せねばならなかったのでしょう。そのころ勤めていた会社が悪いとは言いませんが(笑)、趣味の合う人がほとんどいない人間関係の中で黙々と働き生きてゆくのは、それはそれで厳しいものです。

その時分に比べたら、今は恵まれていると感じます。絵について語れる人、語れる場、情報まど、全てにおいて雲泥の差があります。もし今、あの頃に戻されたら、私はきっとおかしくなってしまうだろうな。30年以上も前に見た土田麦僊展のことをよく憶えているのは、共感できる人がいないため一人で何度も反芻していたからではないかと思うのです。美術館の近くに住んでいてこれでは、随分野暮な話ですよね。

(*日記No.460 2012年2月24日掲載のリメイクです。)   

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今回の更新はちょっと特殊なものです。
当ブログとリンクしているフェイスブックの調子がおかしくて、タイムラインに書き込みができない状態で困っております。リンクでの更新はできるのかどうかを試すために、この日記を書いてみたものです。どういう結果になるのかわかりませんが、今までこのブログを続けてきて、こんなのは初めてです。読みにいらして下さった方、お騒がせですみません。

f.b.の書き込みができない症状について、もしご存知の型がいらっしゃいましたら教えてくださいませ!どうぞよろしくお願いいたします。

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高校へ入って最初の夏休み。野郎ばかり4人で、北海道へ旅をしたことがありました。
15歳でした。
そのころはほとんどの人が青函連絡船に乗って北海道へ行ったのでした。青森駅の船まで続くプラットフォームがエラく長くて嫌になったなあ。おまけに津軽の海は真夏なのに大しけで寒そうで。船底の雑魚寝部屋で船酔いしながら、とんでもないところへ来てしまったなあと思ったものでした。
なんで真冬に40年以上も前の真夏のことを想い出したかというと、夕べ連絡船に乗って船酔いした夢をみたのです。明け方にベッドから落ちて寒さで目が醒めました。海に投げ出されたかと思いましたよ!

「人生はぐるっと一周」
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「夜のスクエア2013」
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「にせもの」
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「中東模様」
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「おいしい水」
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「うたたね」
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「とじこもり」
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「お金そのものに意味はない。お金は数字だ。」
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「ピーターパンの役」
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「升目といえば」
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「ライプト・プラム」
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「水路の季節」
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「発散」
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「生活の柄」


「哀しみ」
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