季刊民族学という本があります。「みんぱく」こと国立民族学博物館の友の会会員に、年4回配布される季刊誌なのですが、美しい写真やボリュームたっぷりの面白い記事など、秀逸にして絶品です。まさについさっき宅急便で、最新刊2009.春号が手元に届けられました。


早いもので、私がみんぱく友の会会員になって以来、もう15年が経とうとしています。その間、名物会員の紹介みたいなコーナーで、私自身を掲載していただいたことがありました。また会社に勤務していた頃、突然イラストの依頼をいただき、大喜びで描いて載せてもらったことも。


そして現在は、エチオピアに関する連載記事のイラストを担当させていただいてます。連載のタイトルは『朝メシ前の人類学』。(文章を担当されている松田凡先生のセンスが最高!)無駄のない文章と、無駄だらけのイラスト(笑)との、微妙なコラボレーションです!


私の絵は、よく「濃い」とか「熱い」とか言われます。あっさり認めます(笑)。それが長所でもあり短所でもあると考えています。ところが、この季刊民族学では、他のページの写真がやたら暑苦しく、とにかく濃い(笑)。おかげさんで、私のイラストが常温に見えます。相対性って大事ですね。


連載は今回が7回目。毎回先生の原稿が楽しみで仕方ありません。自分の知らない世界、知らない学問、知らない体験に満ちています。絵を描くことを通して、私は先生の授業に参加させていただいています!この季刊民族学は、みんぱくのショップに行けば、2000円で手に入ります。みなさんも是非是非!


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『えかきむしのきもち』の絵を描いていたのは、昨年の11月中頃から、お正月を跨いで、今年の1月の中頃まででした。その間中、ずっと聴いていたCDがあります。ザ・ウェラーズの『キャッチ・ア・ファイアー』です。多いときで日に5回。最低でも一日2回。文字通り、溺れるように聴いてしまいました。

『キャッチ・ア・ファイアー』は以前レコードで買って、いい曲ばかりだなあと思っていました。まさしくマイ・フェイバリット・アルバムのひとつでした。しかし、それ以上ではなかったのでしょう。

今回『えかきむしのきもち』の絵を描く前から、気持ちが高ぶり興奮していたのか、なにかこの心の高揚感に似合った音楽を聴いて絵を描きたいものだと思い、CD棚へ捜しに行こうとしたのですが、私の整理下手なせいでしょう、絵の具のチュープを無造作に突っ込んだ箱の中に、何故かこの『キャッチ・ア・ファイアー』のCDが入っていたのです。

そうか、ま、これでもいいか、と思ってPLAYボタンを押して、一曲目の「コンクリート・ジャングル」のイントロが流れてきたその瞬間、私の中で完全にスイッチが入ったのがわかりました。これだ、これ!これこそ今の私に必要とされているものだ!と感じ、まるで音楽に引っ張られるように絵が始まったのです。

気がつけば、もう1月も終わり2月の下旬。ようやく『キャッチ・ア・ファイアー』はCDプレーヤーのターンテーブルから降り、絵の具箱ではなく、CD棚へと戻ってゆきました。何回聴いたのかはわからない。しかし確実に言えることは、私は今回初めてこの傑作アルバムのことを理解したということ。そして、真冬に延々と流れたレゲエ・ミュージックなしに『えかきむしのきもち』がやって来ることは絶対なかっただろうということです。
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昨日はメールや電話を、たくさんいただきました。
『えかきむしのきもち』への感想やコメント、メッセージなどなど。
どれもこれも、うれしくて、時には涙が出ました。
どうして、こんなに、私のことを知っているのか?
どうして描いてあることの裏側までわかっているのか?
私の頭の中を覗かれているとしか、考えられないです。
私が絵を描いているその肩越しから、ずっと見られていたとしか思えないです。
こういうことって、本当にあるんですね…。

鉛筆一本で始まる物語を描きたくて、旅に出たようなものでした。
どこまで続くのかわからない旅のようなものでした。
本になって、いろんな人に見てもらって、それで終点になると思っていたのですが、どうやらそうではなさそうです。
今までは本が出たら、一応お終いという感じだったのですが、
今回は、その後にも出来るだけ関わってゆきたいです。
納得のゆくところまで行ってみたい気持ちがあって、気が済むまで行けば、私のことだからきっと潮が引くように退くだろうと踏んでいます(笑)。
そうしないと、たぶん、私の中のえかきむしのきもちが収まらないのだろうなと思う。

こんな気持ちは久しぶりです。
こんな春は久しぶりです。
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昨日4月15日、私の『えかきむしのきもち』という絵本が発売になりました!
私の市販本としては、実に3年6ヶ月振りの新作です。まるでW杯かオリンピック並みのインターバルで、困ったもんです(笑)。


市販本としての絵本は通算で6冊目なのですが、今まではすべて共著でした。今回の『えかきむしのきもち』は初めて文と絵の両方を担当した、いわゆる自作自演です。それだけに私の隠しようのない個性が色濃く出ており、今更ながら恥ずかしいような、でもどうぞ見てやって下さいという気持ちです。

作品の説明は尋ねられれば、いくらでも出来ますが、まずは手に取って読んでみてほしいです。たぶん今までの作品の中で、最も赤裸々な私がいると思う。感想などをいただければ光栄です。

タイトル:『えかきむしのきもち』
さく  :中川洋典
出版社 :童心社
価格  :1399円(税込み)
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先日ある方の、個展のオープニングパーティに招いてもらいました。ものを作る人もそうでない人も30人近くが集まって飲んだり食べたりで、なかなか楽しい夜でした。ギャラリーさんが家からそんなに遠くないのもうれしい。結局6時から10時過ぎまで、ワイワイとやっていました。

会場の隅では、デザイナーさんらが集まって、仕事に関することをボヤイておられたのが面白そうでした。絵を描く人がどうしてあんな風に創作について話さないのか、不思議です。現場に自分のモノがないから、話しづらいのかな。それとも絵についての話しがあまりにも個人的で難しいのかな。

絵のことの話を聞きたいし、自分でもしたいのですが、どうも個展のパーティというのは、その場の会話のベクトルが絵に向かわないことが多い気がします。もしかしたら、表現者として構えてしまうのかも。そんな大層なことはないと思うんだけどなあ。もっとオープンに、フランクに、知らない人とでも絵を肴に会話出来たらいいのにね。

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