8年半ほど前に書いた、私自身の実話です。心せずに(笑)読んでみて下さい。

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携帯電話。

私、持っていないのです。

「どうして?」とよく聞かれます。

電話がほとんどかかってこないからです。


家に普通の電話があるのですが、

たまに実家の親とか、お仕事の先さんからかかってくるぐらい。

新たに携帯電話を持っても、なにもかかってこない気がします。


「そんなことはない。きっとかかってくる。」

そう言う人がいる。

「それならなんで、今家の電話には、なにもかかってこないのか?」

「携帯のようなプライベート電話でないから」


その人の言わんとするところは、少々はわかります。

しかしです、プライベート電話だからかかってくる内容とは、一体何だろう?

「今どこそこにいるから、何時にそちらへ着く」

電車の中でよく聞く、かような会話に過ぎない気がして。


そんなもん、わざわざ電話を通して伝えることもなかろうに。

こういうと、携帯不所持の少数派の戯れ言に聞こえるぐらい、

携帯電話使用派は大メジャーです。

ビジネスなんかでは、携帯なしでは成立しないぐらいですから。


そんな利便性の追求をした代償として、

携帯電話は私たちの日常から、静寂やマナーを奪い去りました。

進化は後戻りを許しません。

携帯電話登場以前のような生活は、もう二度と帰ってこないでしょう。


私は、今はまだ、携帯電話を持とうとは思いません。

私自身がもっと不便を感じる必要があります。

なければ困る場面に、私が遭遇する必要があります。

それがいつどこでなのか、おおよその察しはついています。


みんな、携帯電話の奴隷だ。

文明なんか、大嫌いだ。

21世紀の原始人で結構。

そんな私は、今、パソコンを相手にしているのに…

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そして未だに私は携帯電話をもっていないです。ということは、携帯電話がなければ困る場面に、私は未だ遭遇していないということです。それがいつどこでなのか、おおよその察しはついているとか書いておきながら、知らず知らずのうちにその前を通り過ぎてしまったのでしょうか。携帯電話が私を捕獲するのは、一体いつのことなのでしょうね。


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久しぶりに音楽のことを。


ソウルミュージックに惹かれ始めた頃、持っているレコードのうち、黒人さんのものだけを手元に置いておこうと考え、整理をして驚いたことがあります。どのような経緯で買っていたのか、グラディス・ナイト&ザ・ピップスのものが思ったよりも多くあったのです。ほとんど知らないうちに増えていたと感じたぐらいです。きっと自分でも気づかないうちに、グラディスの魅力にのぼせていたのでしょう。もし貴方がグラディスを見たら、かわいいというかもしれない。濃いな、というかもしれない。年齢不詳に見える、というかもしれない。全部当っています。そして彼女を好きになったら、もう全部を好きになってしまう。今ものぼせている私が言うのですから、信憑性の欠片もないか(笑)。


ジョージア州アトランタ出身のグラディスがわずか8歳でコンテストに優勝し、従兄弟や兄らとグラディス・ナイト&ザ・ピップスを結成。マイナーなレコード会社を渡り歩きながらも、しぶとくヒット曲をものにし、大手モータウンへ入社するまでの約15年間ほどは、あまり詳しく語られていません。綿密な資料もあまりないのでしょうが、地べたを這うようなツアーをかなりやっていたようです。元々歌手としては実力のあったグラディスですが、業界の力関係を読む能力やステージマナーといった、なかなか身に付かないものをこの期間に習得したのだと思う。1966年に彼らがモータウンにやってきた時、ステージでの振り付け担当をやっていたニューヨーカーのチョーリー・エイトキンスは随分驚いたそうです。


というのも、南部出身の泥臭いR&Bグループを想像していたら、なんとも洗練されたステージをこなしたからで、他のグループにも「グラディス・ナイト&ザ・ピップスを見習え」とまで言ったそうです。そんな彼らにヒット曲が次々生まれ、一見モータウン時代は順調だったように見えますが、実はグラディスは入社には反対していたらしい。自分ら外様のミュージシャンに、ファミリー体質のモータウンがどれだけ力を入れてくれるかは疑わしいと。弱冠21~22才の女性らしからぬクールな考えです。しかも彼女の読みはズバリ当たっていたのです。


67年のビッグヒット「悲しい噂」が翌68年にマーヴィン・ゲイのヴァージョンで更なる大ヒットを記録した時、グラディスは激怒したといいます。そらそうでしょう。せっかく自分らの商品である持ち歌ができたのに、こともあろうに同じ会社のシンガーがカヴァーして上手をいってしまったのですから。後にグラディスはモータウンのことを「アーティストに対する尊敬の心を持たない会社」とまで言っています。しかしここで簡単にヘコタレないところが素晴らしい。男と女の三角関係を唄に託す路線を開拓し、次なるヒット曲を連発、好調を維持していたのですから、本当に見上げたプロ魂です。


70年代初頭に入って、グラディスにとって最も大きかったのは、ジム・ウェザリィという白人のカントリーのシンガーソングライターとの出逢いでした。ソウルはカントリーと意外に相性がよく、いろんな人の傑作がそれを証明していますが、何をおいてもグラディス・ナイト&ザ・ピップスの「さよならは悲しい言葉」が筆頭にくるべきでしょう。彼らの中で私が最も好きな曲です。歌詞の展開を物語のように聴かせてゆくグラディス、洗練されたコーラスマナーを保つピップス、コンテンポラリーなアレンジ。同時期の他のモータウンの曲と比べても、ゴージャスさやセンスの良さが数段上だと思う。


20代ながら既に妖艶な円熟味を醸し出していたグラディスは、この曲である種の表現方法を会得しました。しっかりものの彼女はジムを味方にし、レコード会社を移籍し、完全に時代の波に乗ります。70年代を通してコンスタントなヒットに恵まれ、映画にも出演、テレビのショー番組も持っていました。まさに芸能活動全般において絶好調だった時期です。そして80年代のコロンビア~MCAレコード、実はここが凄くいい!どんなベテランでも、このあたりで一端お休みをしているのですが、グラディスは違う。「ラブ・オーヴァーボード」の大ヒットを置き土産にして、芸能界30年を越えるキャリアにして、遂にソロに転向するのですから。


ソロ転向後、既に数多くのアルバムを発表。今も現役バリバリの超一流ソウルシンガー。何が彼女をここまで唄わせるのか?ファンの勝手な推測でしかなくて申し訳ないのですが、グラディスには強い自尊感情が備わっていると思います。ドサ廻り時代の流産や差別でも、簡単に自分を貶めたり才能を見限ったりしない安定感。浮ついた業界の誘惑に流されない強さ。職業に喜びを見つけられる才覚。彼女にとって最良の選択と結果を残してきた原動力は、自らを決して卑下しない自尊感情ではなかっただろうかと思います。手あかにまみれた高慢なプライドとは違う、与えられた天賦に忠実であろうとする純粋さを、私は彼女の歌唱に見ます。私がグラディスに感じるソウルとは、そういうものです。

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御歳73才、衰えの欠片もない唄声。
これを才能と言わずしてどう言い表せよう。
是非とも、もう一回来日してほしいディーヴァです。



















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近くの中学校で運動会の予行練習をしています。ブラスバンドがいい感じで演奏していても、すぐに先生のストップがかかり、マイクでがなりたてるのです。そのあいだ生徒諸君は運動場でダラリと待ちぼうけ。う〜ん、これ、40数年前に中学生だった私が感じた馬鹿馬鹿しさと同じレベルです。もっと別な、ましな授業のカリキュラムが組めないものか。疑問に思っても代替え案を出せない子どもたちは、言われる通りに従って、後で「こんなん、阿呆臭いわ」と愚痴って卒業して行くだけなのに。それとも、心に残る何かを、今日のグラウンドで彼らは見つけ出せたのかな。

例月よりも一日早いですが、今月のf.b.版つぶやき集です。

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【9月1日】

たまには宣伝を。

久しぶりの新刊絵本が出ました。

福音館書店こどものとも5~6才向けの10月号『はしをわたってしらないまちへ』(文・高科正信 絵・中川洋典)が発売になりました。実は私、絵本の作り手として、こどものともシリーズにずっと憧れていました。今回初めてお世話になることができ、同じ新刊でもこれまでとちょっと印象が違いますね。(そのへんのことは、後日ブログで詳しく書きます!)

こどものともは一冊420円と、コーヒー一杯分のお安いペーパーバックです。9月5日からの神戸での原画展でも販売をしますので、どうぞよろしゅうに!

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『はしをわたってしらないまちへ』絵本原画展でのお話会の様子。
(ギャラリーヴィーさんのツイッター画像よりお借りしました。)


【9月11日】

昼前に隣のじいさんと立ち話し。昼後に向かいのばあさんとウダ話し。最初は挨拶だけの間柄だったのに、今やこの二人とは顔を合わせると素通りができない関係に進展したな。今日はただのお天気話しをしただけなのだが、それぞれの感じ方が大きく違っていて実に興味深かった。この世で過ごした時間が色濃く反映されて個性になる、そのことを強く感じた。兎角刺激を求めて激薬を欲する現代人だが、朗らかな年寄りの達観に耳を傾けてみて、思わぬ壺押しをしてもらったような昼下がりのひとときでした。


【9月14日】

昨年7月末の熱い夜でした。梅神ぐみトリオ+ゲスト演奏者2名+ダンサー2名を加えた豪華絢爛ジプシーショー(ロシア料理のケータリングサービス付き)を、豊中市のギャラリースペース草で目撃しました。全員汗だくになってのパーフォーマンスは素晴らしいもので、こちらも最前列で大汗をかいてクロッキーをしたのを憶えています。

そしてこの9月23日。愛知県豊田市で、同じ(演奏者)面子によるフィドル・バトルがあります。お近くの方は是非体験してみてチョ。きっと溢れる情熱に蒸せ返ること間違いなしです。

ちなみに画像は、昨年の大汗クロッキーを今回のライブチラシに使っていただいたもの。おお!嬉しい限りっス。


【9月18日】

10月7日に大阪の御堂筋線昭和町駅から徒歩5分の公園前スペースいろはで『ある精肉店のはなし』の上映会があります。一回目と二回目の上映後に、それぞれゲストスピーカーとしてお話しをさせていただきます。現在満席でキャンセル待ちとのこと。たくさんのお客さんとお会いできるのを楽しみにしております!


【9月21日】

来月10月19日から、大阪の海月文庫で三人展を予定しています。三人いれば、個展よりも絶対楽だろうとの読み通り、確かに気楽です(笑)。

やんちゃな男の子絵本で大人気の絵本作家、山本孝さん。この人の、明るくて元気とパンチのある絵を、決して見逃してはいけません。

次なる新星、松田幸子さん。この人は筆使いが大胆で、気っぷのいい絵を描いてくれるでしょう。

この二人の作品が揃えば、見に来た人はきっと箸休めが欲しくなると思う。よって残る私が、地味で暗くて濁って湿った絵を好き放題描けるというものです。

元々そういう絵が好きなんですわ、私は。どこで間違ったか、アウトドアな絵本を描いたりすると、体内の明暗&湿度調整がいかれてしまう。ここはひとつ、日野日出志の気分でいってみよう(笑)。


【9月27日】

今月半ばのですな、あの迷惑台風の後やがな、朝夕がもう秋になってうれしいですわ。日中はまだ夏のモードでもあるしや、温度差にやられて鼻水じゅるじゅるの人が周りに多いですねん。気温の変化をよう表わしてますな。涼しいのんと冷えるのんの違いをやね、ちゃんと感じて着るもんを選択することが、我が身に季節の快楽を呼び込むコツやと思いますで。もう50数回秋を迎えてますんや。そのくらい、わからいでか(笑)。




















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いつもこのブログでは、馬鹿の一つ憶えみたいに、絵に関することばかりを書いています。絵のことと、自分のことを文字にすると、素朴な息抜きになるからです。とは言ってもそればかりでは読んでいただく方も退屈だと思うので、今日は珍しく今夜の晩ご飯の画像を載っけます。って、たまたま写真に撮り甲斐のある大皿料理だったので、これは映さねばと思っただけなんですが(笑)。

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この量。若い頃なら一気に食べられたかもしれませんが、今晩は2/5ほど余りました。よって明日のお昼は天とじ丼です。それにしてもよく食べたなあ。天ぷらが御馳走だと実感するようになったのは、30代の半ばです。それまでは単なる揚げ物の一種に過ぎませんでした。天ぷらの魅力を教えてもらったのです。その人の言うようになぞるように味わうと、確かに美味しい。ああ、天ぷら。胸やけするけど、やっぱり天ぷら。


えび、いんげん、レンコン、にんじん、さつまいも、かぼちゃ、玉ねぎ、大葉、なすび。野菜がほとんどですが、天ぷらを狙って買いためていたわけでもないのに、冷蔵庫によくこれだけ上手く素材が揃っていたものです。極めつけが一昨日さんまを食べた時の、残り物の大根とスダチ。もうこれで決まり!役者が一気に集まっての天ぷら大会でした。旨かったなあ~。たまにはこんな投稿もいいもんだなあ〜(笑)。


明日の朝起きたら、きっと油で顔面テカテカですよ💦




















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8年前に お好み焼きの絵本を描きました

食べ物の絵を描くのは得意なので 作業中はとても楽しくて

美味しそうに描くのなら 

食べたい!という気持ちで臨むのが 良いに決まっているので 

お腹を減らせたままで 描くのがベストだと思います

しかし描いている間中 ずっと空きっ腹では堪らない 

ただでさえ空腹には弱くて よく食べる方なので


結局食べ物を描く身体に 100%はなりきれないまま 

お好み焼きの絵本の 作画は終ってしまいました 

それでも途中 あまりの空腹に 手が痺れてきたので

それなりに頑張った方だと思う  

きっと血糖値かなにかが 下がったのでしょう 

もしかしたら あそこからが勝負どころだったのではないか?

という気が しないでもないですが 

勝負してもあっさり 負けてしまったのではないでしょうか

どうも空腹には 勝ち目がないみたいです


そのお好み焼き 

大衆的な食べ物なので アレンジも多彩

知り合いにもお好み焼きにうるさいのが 結構います

食べる時に あれこれ一言あるのです

しかし私は一言どころか 全く執着がない

お好み焼きの定食が 食べられるようになってから

まだ20年も 経っていないと思う

お好み焼きをおかずにして 白ご飯を食べるのは 今も苦手で…

ちょっと濃いパンをおかずにして ご飯を食べているような気がするからです

私は お好み焼きは お好み焼きだけで完結したいです


こんなお好み焼き度の高くない私が 絵を描くのだから 

絵本を描く前は 一応実体験も必要だと思い 

お店へ2回食べに行き 家でも2回作ってもらいました 

旨いな お好み焼きって(笑) 

鰹節を乗せるの いったい誰が考えたのか? 素晴らしいアイデア!

熱で踊る鰹節を見ていると 俄然食い意地も燃え踊る 

お店なら 暖簾とか 鉄板とか 油敷きの汚れているのが好きです

なんでもデオドラント化すれば いいというものではないです


そうだなあ もう何枚か 食べてから描いた方が 良かったのかなぁ… あの絵本


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