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016 <ライヴペインティング>

個展や何かのイヴェントでよくあるのがライヴペインティングです。
どういう経緯で始まったのかは知りませんが、
ミュージシャンのライヴ演奏の後ろで、即興風に大きな絵を描くのが今も主流ですよね。
実は私もたった一度だけやったことがあります。
今も想い出すと…いや、想い出したくない、か。
壁に向かって絵を描く私の右側で演奏するミュージシャン。その人の唄声とギターの音圧のもの凄かったこと!私の右の肩あたりをグイグイ押してくる。あんまり圧力があるので、左足で踏ん張らなければならなかった。あれは一体何だったんだろう。
おまけにその時描いた絵のショボかったこと…。情けなくなりました、本当に…。


いろんなところで、いろんな人がライヴペインティングを試みて成功しています。
私も実演を何回か見ました。う〜ん、流石!とか、器用に個性を出すもんだ!とか、唸らされてばかりです。
そのたびに自分が行ったたった一回のライヴペインティングに対する忸怩たる思いに、胸が痛みます。
あれって、みんながみんな、ぶっつけ本番なんだろうか?
前もっての試行錯誤はしないのか?
時間は気にならないのだろうか?
人に見られながら描く絵は、気まずくないのだろうか?
そんなこと初歩的なことを考えるたびに、ライヴペインティングの謎と疑問は深まるばかりです。

    
016 <ライヴペインティング>_f0201561_1058444.jpg
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by ekakimushi | 2009-05-12 10:59 | 絵のこと | Trackback | Comments(2)
Commented by ontwerp at 2009-05-14 08:48
昨日はどうもでした。
憶えてますよライブペインティング。もうあの場所に戻ることも叶わないのですが。絵と音楽がつかず離れず走るマラソンランナーのようで、見てる人にとっては刺激的でとっても印象的で素晴らしい体験だったと思います。描いてる本人はそんな余裕ないでしょうけど。忸怩だなんて、とんでもない!
Commented by ekakimushi at 2009-05-14 09:02
こちらこそ、昨日はご苦労様でした。

いやいや、絵が全くお話にならん、ゴミのようなものだったので、忘れようにも忘れられませんわ。やはり、どこかで、再戦をしないといかんかもしれません…。