137 <個展『ホリデイズ』(2006年)>
『ホリデイズ』は前半の方で、当時も今も若い衆に人気絶大なギャラリー&雑貨のお店ART HOUSEさんでお世話になった。このギャラリーが位置する大阪市西区北堀江界隈はアートや雑貨や家具などのオシャレなお店が数多くあって、ま、私ならびに私の絵がその色合いにドンピシャというシチュエイションではないと思う。そのギャップが楽しそうだと気づいて、なにか化学変化があるとおもしろいな、よ〜し、やってみよう。こんないつもの勘で決めた。
前回の個展『テントセントメントペント』同様の線画路線。しかし『テント〜』がモノクロ8割カラー2割だったのが、『ホリデイズ』は100%カラー。準備の段階で、色画用紙をベースに描いて切り貼りする作業に、いつの間にか変化していた。手間はかかるものの、これが思いのほか楽しくて、手先の不器用さが許される気分は最高だった。知らず知らずにギャラリーの色合いにも近づいていた。自分で同化しようと思ったのかもしれない。
白い紙に絵の具で塗るのと違って、色画用紙ベースに色鉛筆での着色は、毒を消し易くデオドラント効果があると思う。狙い通りというわけではないが、狙っていないわけでもなかったので(笑)、軽くてポップな風合いは思った程度に反応が良かった。本展をきっかけにこの作風は仕事へと昇格してしまい、今となっては遊びとしてとって置いたら良かったと思う。もったいないことをしたと後悔しても、あの時点でそこまでは見通せなかった。
タイトル『ホリデイズ』の由来は、私が小学校〜中学校の頃に人気絶頂だったフランスのシンガーソングライター、ミッシェル・ポルナレフのヒット曲名から。確か「愛の休日」が邦題だったな。その頃観たり聴いたりしたフレンチ・シネマやフレンチ・ポップスの洒落た表現への憧れを、今の自分なりに焼き直してみたいと思い立ったのが動機。そんな極私的な心境をわかってくれた人が思いのほか多かったことが、もううれしくてうれしくて!
「ホリデイズ」 作詞:J.L.ダバディエ
ホリデイズ それは空から降りてくる飛行機
その翼の影の下を街が通りすぎる
なんて地上は低いのだろう ホリデイズ
ホリデイズ 教会や近代的な建物
空に住む、彼らが愛する神は何をしているのか
なんて地上は低いのだろう ホリデイズ
ホリデイズ 飛行機の影が海をとらえる
砂漠の前ぶれのような海
なんて海は低いのだろう ホリデイズ
ホリデイズ あれほどの空、あれほどの雲を
君はわからない 君の年齢では人生が君を疲れさせる
なんて死は遠いのだろう ホリデイズ
ホリデイズ それは空に住む飛行機
忘れないで、美しい君 飛行機は弱っている
地上は低い ホリデイズ
私もよく憶えております。
ちゃんと話しかけられなかったですね〜。
そう考えると、我ながらエラく変わったもんです。
最近は私が忙しくなり一緒に出かけられなくなりました。
出かけた先で「あらっ?」なんてこともしばしです。(笑)
今日も少し時間が作れたので、ビー玉さんに行って来ます。
グループ展に彼の出展があるので・・・
DM失ったけど、あそこは3時からでしたっけ?
O氏は自制心が強く、外界に対しては我慢強い人だろうなと、私は思っていますが、日常の瑣末な物事を表現材料に入れたいタイプの人ではないと言う気がしています。創作作品には内なる耽美世界への計算された過程を感じます。
今回のはもしかして新境地かも!