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257 <旅心絵心>

旅は絵心をくすぐる。若い頃はすぐに旅に出れたものだったが、だんだん旅に対して億劫になってきたのか、観念的になってきたのか、瞬発力のようなものが減退してきた。その分、絵には旅のモチーフが増え始めた。実際の移動がなくても、地図を見ているだけでも旅をしている気持ちになることが多い。バックパックを背負って、パナマ帽を被る。いいだろうなあ。あちこち旅をして帰ってきたら、ベッドに横になった時、見慣れた天井が新鮮に映るかもしれない。


海辺もいいな。山間の村もいいな。歴史のある古い小さな街もいいな。本棚から地図を出して、少し旅に出てこよう。戻ってきたら、きっと新しい絵が増えていることだろう。
    

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by ekakimushi | 2010-10-02 00:21 | 絵のこと | Trackback | Comments(2)
Commented by ひとみ at 2010-10-02 02:54 x
ほんとうに、ちょっと出かけるとなると
用事を片付けるだけで疲れてしまいますね。
チャリで知らない街をうろうろするのも新鮮ですが、
TVで見た風景を思い描きながらの地図上のプチトリップ!
ステキです。
スケッチブックを持ってぶらぶらしていた
学生時代が懐かしいな。
あの頃はコンビニという便利な場所もなかったから、
家からおにぎり持って行くか、パン屋さん見つけて買うか・・・
自販機も甘ったるい飲み物しか入ってなかったよね。
不便だったけど、時間は無限にあったような・・・
あぁ~たくさん生きてきたんだなぁ~(笑)
生きてることも旅かもしれませんね。
Commented by ekakimushi at 2010-10-02 11:10
芭蕉のような締め方です(笑)。
旅に出る準備が必要なかった頃は、それだけ日常と旅は地続になっていたのかもしれません。今は旅は気分転換ですから、日常と同じでは困ります。仕事で旅をする人は旅をどういう風に捉えているんだろう?