380 <7月の終わりに>
仕事と趣味との違いは、支払いと納期があるかないかの違いだ。そう言った人がいました。ご名答です。となれば、支払いと納期、どちらが欠けても仕事ではないわけで、この月末に終えておきたいというソフトな括りで作業をしている私は、100%純粋仕事をしているとは言いづらいことになります。8割ぐらいは仕事だと意識してやっているのですが、残りの2割は甘えなのかもしれません。そう思うと会社などでの仕事における納期は絶対なのですな。
若い頃に営業をしていた時分は、月末に対して責任感というと大袈裟ですが、今よりずっと自制心がありました。毎月月末近くに微熱や発疹を出して駆け回っていたのを思い出します。以前勤めていた印刷会社でも、夜になって原稿が入ってきて、翌朝お客さんに校正紙を届ける段取りで、徹夜をしたことが何度もあります。今の私はそこまで納期に思いを込めて作業をしているんだろうか。時間に対して真摯に向き合っているんだろうか。そんなことを考える7月の終わりです。