465 <取材>
私にとって絵は、人前で描いたり完成前に見せたりするものではなく、出来上がった作品をどうぞと差し出すものだと考えている節があります。まあ、本音は苦戦している姿を見られるのは、ちょっと…と腰が引けているわけです。ライブペインティングはもちろん、ブログやツイッター上での未完成状態の作品公開などもどうも乗り気になりません。人によっては制作過程を見てもらえることは一種の情報公開として良い機会であると捉えていたりで、その辺はまさに個人個人によって大きく違うところです。
しかし取材においては、否応無しに人前で寸劇のように絵でもって状況を記録してゆくケースがあるわけで、好きや嫌い・得意や不得意で逃れられません。その場で完成品を仕上げるわけではないのですが、背中からジィ~ッと絵を描いている様を見つめられると、気になってなかなか調子が出ないのですよ。こんな経験のある人、絶対いると思うのですが…。近々またそのような機会があるので、ここはひとつメンタルを鍛えておくとしますか(苦笑)。これでも小学生の頃は、写生大会が大好きだったんだけどなあ。