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664 <豆画伯展へ行く>

以前私も通っていた子ども画塾のアトリエDADAさんで年一回の恒例豆画伯展がありました。私が行かねば誰が行く!とばかりに私も寄せていただきました。実はその前の日がフルマラソンのレースで、左足にまだ痛みが残っていて不安だったのですが…

アトリエDADAさんは幼稚園~小学校に通う子供たちの絵画教室で、昭和な市場の中の一画に大きなガラス張りの窓の部屋があり、ちょいとでも覗こうものなら豆画伯たちのド派手な作品に引きずり込まれる、強力な磁場をもった空間です。今回はブランコやぶら下がり用のロープを天井から吊るして、それに腹這いになったりぶら下がったりして絵を描くという、具体の白髪一雄さん真っ青の大暴れ企画でした。子どもたちにしてみたら、普段は絶対できない遊びと大好きなお絵かきの合体に、興奮しないはずがありません。こんな最高にファンキーな指導を平気でやってしまうアトリエDADAの伊佐地先生には、いつもながら全く頭が下がります。

アトリエに入ると、私が知っている子も知らない子も、展示初日というのにもう暴れまくっていて、こちらがうれしくなってきます。さっそく私の背中に乗りかかって、長い手足を巻き付けてくる子、膝の上に乗って下りてくれない子など、こちらの筋肉痛など知らないとばかりに厳しい洗礼を受けました(笑)。前にDADAさんに通っていた頃から、子どもたちの超ディープなスキンシップには慣れているつもりでしたが、久々にやられると日射病にようなクラクラ感を覚えて、燃え尽きそうです。子どもってどうしてあんなに始終引っ付きたがるのでしょうね(汗)。距離が近すぎるよ!

いよいよブランコに横たわって床に敷いた紙にアクションペインティング!やるぞと思っているのに、豆画伯たちがおもしろがって思いっきりブランコを引っ張り、押すもんだから、振り子のように大きく前後する。描いているというよりも、ブランコ酔いしていると言った方が正しいぐらいです。途中で気持ち悪くなってきたので下ろしてくれと頼むのですが、もう完全にいじめっ子状態の彼らは揺らし続けます。あ〜あ、忘れていたなあ、こんなだったんだよ〜、前も。ようやくブランコから下りて出来上がった絵を見ると、滅茶苦茶!こういうのをやっても様になる子どもたちとはかなり出来映えが違うもんです。

その後もいろいろ絵を描いて楽しい時間を過ごしました。その間、入れ替わり立ち替わり、ずっとだれかが膝の上に(笑)。2年振りに会う子がほとんどなので、随分みんな大きくなっていました。中にはすっかり恥じらいの育った子もいて、以前は遠慮などほぼなかったのに、今回は妙に言葉を選んで話したりで、園児や小学生にとっての2年間という時間の大きさを感じないわけにはいきません。なのに、彼らの描く絵にはちゃんと見覚えのある個性が残っているんです。それが私にはうれしくてうれしくて!このアトリエで私が過ごしたのはわずか一年間ですが、いただいたもののなんという多さでしょうか。

4時間ほどのアトリエ滞在でしたが、汗びっしょりになって帰路につきました。途中歩いていてびっくり。来るときあれほど痛かった左足がすっかり治っていたのです。凄いね〜、豆画伯パワー!その代わり違う箇所が痛くなったけど(笑)。

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by ekakimushi | 2013-11-19 08:56 | 絵のこと | Trackback | Comments(0)