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761 <個展四日目>

個展四日目からは三連休がスタート。ここからが正念場と踏んでいた。マラソンでいえば、18kmあたりから上り坂がきましたという感じ。予想通りお客さんが途切れない。応対にそつのある私は泳ぐように接客ができるはずもなく、溺れるようにお客さんに向かっていたことだろう。人間できることとできないことがある。話したいと思っても、何人もの人と同時にというわけにはいかない。そこが個展のときにはいつも歯がゆいが、自分を納得させねば。

夜のイベントも場内満員。大人から子どもまで、多岐にわたるいろんな知り合いが席を埋めてくれている。絵本一冊の読み聞かせごとに、場内の空気が一瞬で変わってゆくスリリングな時間が流れてゆく。アドリブに掛け合いに大ボケ、なんと濃密な夜、なんと幸せな空間なんだろう!自分が関わっている仕事の世界は、こんなに魅力に溢れているんだ…。

昨日印象的だったのはこんなこと。
絵本を作るというフィールドで同じ創作活動を営む人達に、今の自分を見てもらった。彼らの作品を見る眼に宿る情熱。同業者たちは仲間であると同時に、競い合う相手でもあるわけだ。何を感じたのかは、私にはわからない。しかしこの人たちがいることで、私は動かされている。そのことに深く感謝したいと思う。
























by ekakimushi | 2014-11-23 09:51 | 絵のこと | Trackback | Comments(0)