850 <熱狂!第1回おかやまマラソン>

今の時期はフルマラソン・レースが目白押しです。人気がある都市型メガレースはもちろん、地方のレースも工夫が凝らされていて、各大会が参加ランナーを取り合っていると感じます。私が昨日走ったおかやまマラソンは、数年後には当選倍率が4〜5倍に登る人気レースになるのではないでしょうか。いつもは自分のレース内容だけを報告する私ですが(笑)、今回は参加者目線を交えて書いてみたいと思います。あ、そうそう、一応結果を先に書いておくと、4時間22分00秒で3681位で完走しました。って、全体で参加が何人なのかがわからないのですが。(公称では4.5kmのファンランと合わせて、15000人の参加ということになっています。)


朝起きると雨。これまで8回フルマラソンに出場して、そのうち6回が雨だった私。「はれのくに」と言われる岡山にまで、雨を持ってきてしまったか…。ま、仕方ない、まずは朝食に。泊まったホテルの近くに吉野家があったので、早朝6時前から牛丼の特盛りと漬け物&みそ汁を食す。レース開始3時間前に食べ過ぎか?その後、スタート地点の会場へ向かう。パラパラ雨が降り出した。ジップアリーナに着いて驚いたのは、大会スタッフの多さ。しかも皆がチャキチャキと動く。これは事前に相当準備をしている。スタート15分前には大通りに出て、気分が盛り上がる。大会スペシャルアンバサダーの有森裕子さんも、興奮して挨拶で声がうわずっている(笑)。雨も上がった。さあ、スタート!


走り出して直後に感じたのは、路面が広く、状態の良いアスファルトであること。両脇の応援が多く、声がよく出ていること。市民が待っていた光景の中を、自分が走っている気がする。これはいいレースだ、そんな予感がする。全体図で見ると、高低差があるのは橋の前後だけで、他は平地を走れるようだ。岡山駅周辺の高層ビルの立ち並ぶ商業地区から、一路南へ進む。最初の4.6kmの給水地点で、スポーツドリンクを飲む。最初の大会だと、薄過ぎたり濃い過ぎたりがあると聞いたが、まずまずの濃度。周囲のランナーを見ると、初マラソンと見える人が多い。走る集団に、湧き立つような興奮の感情が流れているのがわかる。ああ、こういうの、久しぶりだ。なんてうれしい。


今回は右足に不安があって、もしかしたら棄権もあると覚悟していたので、最初から遅すぎるぐらいに押さえて入ったが、6km付近で不安個所に痛みが。やっぱりなあ。おまけにタオルハンカチを忘れてきたことに気がついた。この数日は気温・湿度ともに高かったから、汗が多いレースになると思っていたのに駄目じゃないか。9kmを越えて徐々に岡山市の郊外へ。身体も温もって調子が出てきた。足の痛みも思ったほどではないようだ。すぐそばの沿道で、老若男女が大きな声で応援してくれる。行けども行けども、こんなに熱心に応援が続く大会は初めてだ。よし、棄権なんか考えないで、走ってゆこう。


14kmあたりに、折り返しのランナーと擦れ違う地点がある。先頭はずっと前に行ってしまったみたい。ここまで走って関心するのは、給水地点300m前に、必ずその旨の表示があることと、仮設トイレの場所にも、次のトイレまでの距離が明示されていることだ。つまり先の情報をランナーに知らせて展開予想を立て易くしてくれる。トイレ情報に関しては、初めてだった。たぶん多くの大会の参加者の声を仕入れて、本番を迎えたと思われる。前方に橋が二本見える。右の橋が向かってゆくランナーたち、左の橋が向かってくるランナーたちで一杯。壮観だ。私らも岡山の人たちも、みんなが初めて見る景色なのだな。


18km手前で最初の折り返し。体調は悪くないが、やはり右足を庇って走る影響が出始めた。経験のない右腰が痛んできた。これは後半が厳しいな。後続とすれ違う中に、有森裕子さんの姿が。今までのレースで何度かお目にかかったが、走っている姿は初めてだ。とても苦しそうだ。たぶん久しぶりなのだろう。それに声援に応え過ぎ?もあるかな。21kmで右折。ここらは田園風景を走る。干拓地なのだろう。黄金色の世界を気持ちよく、と言いたいところだが、ハーフを2時間6分もかかってしんどい。シューズの中で靴下に違和感があると思ったら、右の人差し指が破れている!なにもこんな場面で破れなくていいのに、難儀なことだ。(笑)。


25kmでの計測。遅いことは遅いが、それなりに一定している。この時点で完走は間違いないと思った。おっ、給水所にきびだんごがあるじゃないか!美味しくいただく。さすがに桃やマスカットはなかったが。郊外の住宅地の大通りへ。立派な家が多いな。子どもたちの応援も圧があって、よく響いてくる。彼らは仮装ランナーが大好きだから、桃太郎の格好をしたランナーがこの日3人目でも、大喜びだ。28kmの給水地点で塩タブを食す。これは効く。ふくらはぎの張りが押さえられる。そして30km目前で、本レース最大の難関、岡南大橋へ。高低差17mを一気に駆け上がる。いや、キツい!しかし歩くのは、プライドが許してくれないから、もう大変(笑)。


岡南大橋からの眺めは最高だった。おおらかな県民性を伺うことができる、穏やかな世界が拡がっていた。橋を降りると一路北へ向かって、旭川沿いの土手を走る。土手の沿道にもたくさんの応援が続いて、走りながら感心した。こうも熱心に応援してもらうと、止めるに止められないレースだな(笑)。30km台は本当に苦しい。1kmが長い。右足の痛かった箇所も、もうよくわからない。負けないぐらい左足も痛い。34km付近で、農作業風のおっさんが、ポツンと手を上げていた。この日最初で最後のハイタッチをした。38kmあたりでは老人ホームの人たちが、車椅子で応援。お年寄りもランナーも、うれしそうな表情だ。いやあ、これはいい娯楽だ。


旭川を渡って、市街地へ戻ってきた。沿道の声援が一層大きくなった。場所によっては、自分が有名ランナーになったような錯覚がする。40km。あと2kmだ。もうちょっとだ。しかし、もっともっとこの声援のなかを走っていたい気がする。最後の大きなコーナーを曲がるときは、この日一番大きな歓声の中を走った。まるで箱根駅伝のアンカーが走っているような光景だった。ああ、幸せだ。こんな世界を私は今まで知らなかった。これだけの熱狂を中を走ったのは生まれて初めてだ。胸の中が熱くなってくる。そのまま最後まで、足の痛みも忘れて完走!あまりに楽しかったせいで、4時間22分があっという間だった。すばらしいレースだった。


大会関係者の入念な準備や、スタッフのホスピタリティ精神、応援の熱さなど、今回の第1回おかやまマラソンには、これまで走ったレースにない気の入り具合を感じました。初回ということで、良い意味での緊張があったのでしょうね。それは見事に大会を成功へ導いたと思います。数多くのブースも充実しており、岡山県とその周辺のポテンシャルの高さが発揮されていました。岡山って、いいところだなあと改めて感じられたのですから、参加した側も開催した側も相互に納得できた、素晴らしい大会だったというのが、私の印象です!


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by ekakimushi | 2015-11-09 11:39 | スポルト日記 | Trackback | Comments(0)
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