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1114 <街の絵本詠み人>

昨日の図書館の会議室。私が住む街で活動されている、絵本の読み聞かせ団体やサークルの代表の方々が一堂に会し、語り発表し合うミーティングがありました。個性的な活動内容や、最近の問題点(特にスマホ依存のこと)など、リラックスした中にも熱さを感じる2時間でした。自分が21年間住んでいるところに、子どもと子どもの本に対して、かくも地道に活動されている人たちがいらっしゃるなんて、私、ついぞ知らなかった。歴史ある団体も多く、活動の継続性、後継者への受け渡し、参加者数の浮き沈みなどなどを教えてもらいました。絵本に携わる仕事をしていながら、何も知らない、(ほとんど)付き合いもないなんて、自分の生活視野の狭さに恥じ入るばかりでした。

そもそもこの企画に参加できたのは、図書館の方から連絡をいただいたからです。もしもらわなかったら、参加さえしていなかった。(Tさん、どうもありがとうございました。)そして、参加者には図書館に勤務される方、小学校の司書さん、読書会の方、市役所職員の方、絵本作家さん(←私じゃないですよ!)、書店の方など、子どもの読書を根っこから支えたいと思う人たちが、お忙しい中集まって来られたわけです。中には面識のある人もいたのですが、とどのつまりその場限りの単発的な繋がりだったのか。これではいかん。絵本に愛情と理解と持ち、読書の普及に尽力されている、まるで宝物のような人ばかりじゃないか。

自分が住んで、生活している場所で、絵本と子どもについて、私は人と出会うべきであり、言葉を交わすべきだ。初めて絵本を出版してからずっと、この街で絵本を作ってきたんだった。
そんなことすら、私は忘れていた。


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by ekakimushi | 2018-11-15 20:12 | 絵のこと | Trackback | Comments(0)