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1146 <絵に描いたAMI☆TAME 3/3>

昨年の10月にHさんからメールをもらった。パーティのお誘いだった。その文面の最後に、絵の打診が書いてあった。AMI☆TAME15年ぶりのCDのジャケット画を描いてもらいたい、AMI☆TAMEたっての希望だ、と。描く、絶対描く。即決し、即二人に連絡を取った。するとほどなくしてメールでアルバムジャケットのコンセプトとアイデアが送られてきた。いきなり思いっきりの長文で「ココがこうで、こっちはこんな風に」といちいち具体的に(笑)。翌月本人さんたちにあったときに言ったぐらいだ。「そこまで見えてるんやったら、自分らで描きなはれ!」


ニューアルバムはアナログLPダブルジャケット仕様にしたいとのこと。表ジャケット、裏ジャケットは大体の線で把握、問題は見開き面。やたらに人が多い。レコードならわかりまっせ、しかしこれはCDですわ、小さい画面にそんだけ押し込んで、誰が誰かわかるんかいな?しかも会ったことも見たことも無い人仰山いてはるがな。きわめつけは納期までの日取りが結構短い。わちゃ〜、これは厳しい作業になりそうやな…。こういうときの私の勘は、ほぼ外れない。すでに身の危険を感じていた。


それからは連日AMI☆TAMEの二人と、メールと電話でやり取りをした。ジャケットに載せる人物や小物の画像がビシバシ届く。並行して二人はブックレットの文字原稿、歌詞の許諾作業、そして何よりもレコーディングがあり、私の絵と合わせて、12月はCD全部の作業が完全に同時進行して動いていた。難航したのは予想通り見開きの絵。12月の後半、ラフの確認の最中に、絵の中の登場人物が変わり始めた。「手前の人が消えて、その代わりに奥の人が前に出てきて、ええっと、それからいなかった人も加えて…」あんた、それ、言うてることが〇〇出版社と同じやないか!(笑)


12月20日からの一週間は、寝ても覚めても絵描き机の上でAMI☆TAMEと一緒だった。デザインを頼んだNさんに無理を言って年末年始に機動力を発揮してもらい、なんとか年が明けて1月3日に帰省中だったAMI☆TAMEと会って校正作業。これが会っても全然久しぶりという感じがしない。毎日机の上で会ってたわな。CD制作会社さんの理解もあって、16ページのブックレットも、ジャケットの表裏も、見開きの絵もなんとか色校正に間に合った。(CDの盤面印刷だけがカンプ確認。)後はしっかりチェックして、うまく事が運ぶのを見守るばかり。


1月の末にAMI☆TAME BAND来阪。待ちに待ったCDのお披露目である。早く実物を見たい、そう思ってライブの日を指折り楽しみにしていた。ちょうどその週の頭に某小学校へ授業に行った。その二日後から強烈な下痢が!どうも怪しいウィルスを学校で頂戴したようで、肛門さんが全く締まりなく、動けば出る状態が続く。全く止まらない。このままライブへ行ったら、AMI☆TAMEもお客もまみれてしまう。ううっ、この大事な時に!(泪)。かくして精根を尽くしたCDの晴れ姿を見ることもなく、私は寂しく便座の人となっていた。嗚呼、真冬の小学校、恐るべし!


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ジャケットの原画画像。ハードな作業ほど最中の実感が残らない。この4枚の絵にブックレットのカット、表ジャケットの文字、ドタバタしたことだけが鮮明で、創作のほとんどはぼんやりしている。

添付されている画像の無断転用・使用を禁止いたします。






















by ekakimushi | 2019-06-11 14:49 | 音楽えかきむし | Trackback | Comments(2)
Commented by mi2a at 2019-06-13 22:56
わわわ~(><)
改めて・・・そんなにハードなお仕事だったのですね!
お疲れ様でごさいます!!
うちではこのCDのイラスト、しっかり見ましたよ~^^
知ってるお顔もあって嬉しかったりして♪

感染症が流行っている時期に幼稚園や小学校へ行くと
もらう確率高いですよね…
胃腸炎はほんとツライ。。

週末はライブですかね??
レポ、お待ちしてます!


Commented by ekakimushi at 2019-06-18 14:42
書き込みをありがとうございます。
アミタメさんの関西ツアー、四箇所とも大いに盛り上がったようで、昨日無事帰られました。

私は二日目に行きました。ローカルな土地にある小さなライブハウスで、アットホーム&ファミリーな雰囲気でした。後半は地元の子どもたち(小学校低学年)がノリノリ、一体誰が主役かわからない終わり方でした(笑)。楽しかったなあ!