カテゴリ:絵のこと( 835 )

更新もせずに、ご無沙汰しておりました。みなさん、お元気ですか?私は相変わらずですよ。さっそくですが、お知らせを。

来月の4月17日(水)〜23日(火)に、個展をします。
場所は大阪市生野区にある「まちの拠り所〜Yosuga〜」さんです。ここは昨年5月にオープンした多目的フリースペースで、オーナーは小学校の先生をされていたAさん。オープンの前から、彼女より展示のオファーを頂いており、ようやく実現の運びとなりました。うれしい限りです。いつもの新作ばかりの個展とは違って、今回は新作少々&旧作多めの「ごった煮展示」で攻めてみたいと思っております。もちろん作品や絵本の販売も行います。また期間中のイベントも計画中なので、どうぞお楽しみに。詳しい情報は後日報告させていただきますね。まずは期間と場所を要チェック!

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『えかきむしの世界』(仮題)
 〜絵本作家 中川洋典個展〜

日時:4月17日(水)〜23日(火)
   11:00〜19:00 (最終日は17:00まで)

場所:まちの拠り所〜Yosuga〜
   〒544-0033 大阪市生野区勝山北5-7-11
 (環状線桃谷駅下車、徒歩15〜20分ぐらい)
   https://www.facebook.com/yosuga11/
   Tel:06ー6796ー9897

会期中のイベント:思案中!(多分4月20日(土)、21日(日)あたりになりそう)
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数年前に見逃した映画を、先日ようやく観ることができました。それも映画館ではなく、市場の中にある小さなお店での自主上映会で。作品名は『グランドホテル・ブダペスト』。2014年に公開され、日本でもそれなりにヒットした記憶があります。ご存知の方も多いでしょう。監督はウェス・アンダーソン。この人の2007年作品『ダージリン急行』が面白かったので気になっていました。(それとチラシの写真にも大いに空想を掻き立てられた!)当日は湯豆腐を食べて温もりながらの鑑賞でした。今の季節には、ポップコーンなんかよりずっといいです(笑)。

内容は東欧(本来は中欧というそうな)の架空の国を舞台に、第二次世界大戦前夜までの高級ホテルのコンシュルジュとベルボーイの冒険を、テンポよくコミカルに描いたものです。この上映会を企画してくださったSさんが、上映前に時代背景を過不足なく解説してくれました。おかげで(ある意味で、会話劇ともいえる)劇中の言葉による情報量の多さに最後まで溺れずについてゆくことができました。場面の切り替えや、ストーリーの進め方のテンポが早くて、筋書きの理解には知識が問われる場面もあります。なんにも知らずに観ていたら、私にはちょっと厳しかったかも。

私たち日本人にとっての欧州から、少し外れた中欧なる欧州に位置する物語ですが、一応ハンガリーが舞台と思われ、下地に忍ばされた複雑な歴史観が何層にも重なり、作品全体に冷徹かつ不気味な雰囲気を醸し出しています。だからこそ、笑いのシーンがやってきたときの緊張の緩和効果は強かった!ドタバタ喜劇の模様は、チャップリンやキートン、ロイド風。ちょっとブラック&グロなユーモアのシーンは、モンティ・パイソンを思い起こします。他にも初期の007や、往年のハリウッド大作と相似形のような配役作りなど、映画好きを惹きつける仕掛けも多かった。

ロングで風景を見せるシーンでは、古いチェコのアニメーション映画のような、実写とアニメがどこでどう分かれているのかわからないような画面で、あの色気はたまらない。他にも遠目に人物が動くシーンも、アニメ風のぎこちない動作の連続を撮っていて、コミカルなだけではないアートセンスを感じました。終了間際のエンドロールも一見の価値ありです。映像も音楽もそうですが、かなりとっ散らかった娯楽要素満載で、最後まで見る側を離しません。劇場だったら、完全に明るくなるまでは、席を立ってはいけない類の映画です。

今回は映画館で観るのと違って、本に囲まれた空間(私設の図書館!)の小さな画面で鑑賞する趣であり、それはまるで子どもの頃に野外で見た8ミリ上映会に近い、とてもリラックスしたものでした。オーナーのLさん、どうもありがとうございました。またSさんのような若い方が、本作品の良さを積極的に発信されているのも、私には好感が持てました。またどこかで見たい映画です。

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このところCDのターンテーブルに乗ったまま、全く降りてこないCDがあります。先月の末に発売になったアミタメさん15年ぶりのニューアルバム『Hisashi-Buri-Yane!』です。一昨年の末あたりに「来年はそろそろ新しいCDを出したいなと思っています」と聞いていました。私は彼らを知ってからまだ10年程度ですが、アルバムがめでたく発売になったことを、ファンの一人として喜んでおります。数々のライブパーフォーマンスに接して、何度も感銘を受けました。そんなアミタメさんの新しい作品を家で聴けるのだから、毎日楽しみで楽しみで。

今回のアルバムはバンドあり(AMI☆TAME BAND)、デュオあり(AMI☆TAME)、トリオありで(AMI☆TAME★CHOO)、ゲストも多彩です。前回のアルバムはオリジナル曲をアルバムの中核に置き、その前後をカバー曲で固める構成でしたが、今回はカバー曲が中心です。その選曲が素晴らしい。と、ここまで書いて思ったのですが、まだ聴いておられない方もいらっしゃるわけで、この場で新作の全容を明らかにするのはやはりためらわれます。う〜ん、どうしたらいいんだ💦

それならというわけで、ジャケットの話を。今回、アミタメさんからオファーをいただき、ジャケットの絵を描かせてもらいました。光栄なことです。お二人のたっての御希望で、かつてのLPレコード仕様(見開きダブルジャケット!)となり、その全部に所狭しと絵を描きました(笑)。しかも16ページ豪華ブックレット&CD盤面にもイラスト有りで、音楽好きの絵描きにとってはたまらないお仕事でした。ブックレットではタメさんによる入魂のライナーノーツが読めます。これだけついて2700円は安かろう!

アルバム『Hisashi-Buri-Yane!』は全11曲、57分50秒。粒よりの音楽が詰まっています。主にライブ会場やフェイスブック上で販売されています。どうぞみなさん、御一聴を。

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         P.P.加工の影響もあり、マゼンタが表に出た仕上がりです。

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こちらはCDの盤面。初めてCDのお仕事をしましたが、このCDの実物に一番感激した!


             



















京都府の日本海側の小さな港町で育った私にとって、上京とは京阪神へ出てゆくことを意味していました。京阪神とひとくちに言っても、京都も大阪も神戸も全然違うじゃないかと思う人もいるかもしれません。単純な話しですが、100万人以上の人が住む大都会やその周辺都市は、私の住んでいた田舎とは大きくかけ離れていて、人間が密集するところへわざわざ暮らしにゆくことが、私の十代の頃の上京だったのです。

18歳のときに京都へ出てきて、それからの18年間で京阪神をあちこち8回引っ越しして、今住む北摂の地にやってきました。36歳でした。その2~3年後に、若い友人たちが次々と、東京へ移ってゆきました。ほとんどが商業絵描き志望で、出版という業種が地場産業化している東京へ野心を持って上京していったと記憶しています。彼らのことを人伝に聞いて羨ましく思ったものです。私には出来ない選択だったからです。

友人たちが上京をし始める前後のことだったと思う。ある出版関係の方が、東京へ出てくるように誘ってくれたことがあり、仕事も紹介してあげるとまで云ってくれました。でも、私は行きませんでした。その人を信用していなかったわけではなく、理由があったはずなんですが、何が問題で東京へ出てゆかなかったのか、本当のところはよく憶えていないのです。ただ、即決したことは確かです。

その理由は、次のようだったと推測します。上京物語には若さが必要で、40歳を目の前にした当時の私には、東京での明るい創作生活のストーリーを描く自信がなかったのではないでしょうか。18歳で京都へ出てきた人と、40歳前で東京へ出てゆこうという人が、同じ次元や解釈で「上京」を捉えはしないでしょう。そう思って私は今住む街にとどまることを決めたのだと思います。少なくとも今のところ、私にとって、上京の終着駅は京阪神なのです。


(*日記No.690 2014年3月5日掲載のリメイクです。)    

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朝ごはんはたくさん食べます。お昼ご飯も目一杯食べます。その分夜は控えめに。土日はこの傾向に拍車がかかります。始まる一日の活力を生むために、朝ごはんはガツンと食べるのが好きです。たまに食べ過ぎて眠くなることもありますが、お腹が減ってやる気がしないのよりはマシです。お昼はお腹の空き具合を考えに入れて、時間を前後にずらす。たまに2時ぐらいにどさっと食べると、夜になってもお腹が減らずに晩御飯を食べないことも。食事の質量の重点をいつに置くかを、その日のエネルギー消費の時間帯によって、コロコロ変えて行けたらなあ。1日3食は決まりではないし、夕食に一番栄養のあるものを食べることが必須でもない。食事のサイクルや栄養摂取のポイントは、体内の習慣(履歴)に無意識に従っていることが多いと思う。変えたいな。そうしたら、きっと排泄もガラリと変わってくるだろう。

蔵出し画像、38回目です。


「野底から」
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「山の横顔」
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「燃ゆる草」
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「角はどこへ隠したか」
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「ストーンド」
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「マル」
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「すだれの向こうに」
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「O&T」
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「あたりまえのようなこと」
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「瀬戸内さん」
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「塔」
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「遥かなるおじさんを呼ぶ歌声」
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「A Well Respected Men」
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「ブラインドのある部屋」
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「波間」
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昨日、本年一発目の小学校訪問をしてきました。今回は大阪府教育庁主催の絵本作家学校訪問事業、大阪府オーサービジットの一環によるものです。昨年出版になった『ミカちゃんのひだりて』をあらかじめ学校で読んでもらって、のちに作者本人がその学校へ出向くというもの。行ってきましたよ、遠路はるばる大阪府を縦断して(笑)。

訪問校では、約90人の少年少女が待っていてくれました。いつも思うのですが、子どもたちは心から弾けていますね(笑)。表情や仕草、言葉端々に、興味や関心を滲ませながら、こちらをまっすぐに見ている。ああ、なんて素敵な眼差しなんだろう。彼らと一緒なら、何時間でもいられる。恋と一緒ですね(笑)。

持参した絵本を3冊読んで、質問や感想などを聞きながら、約一時間ほどを過ごしました。帰る折には握手攻めでこちらが恐縮しましたよ。上手く話そうと思っているわけではないのに、終わってみると毎回「もっとできた」「今度こそ」という気持ちになります。向上心などというのではなく、ただ喜んでほしい、それだけなのです。

子どもたちの読書推進運動の一環として、今回は訪問したのですが、少しでも役に立てればなあと思います。けれどその前に、私たち大人がもっと本を読まないと。街中でスマホばかり見ている大人を、子どもは知っている。「そんな姿を平気で晒して、何が読書をしなさいだ」そんなパンクな声が聞こえてきそうな帰り道でした。

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今年の年賀状は苦戦しました。年末にほぼ書けなくて、概ね年を越えてから書く羽目に。時間の使い方を間違えたのが一番かな。それと、私自身の年賀状に対する執着心が、変わってきたように思います。

お世話になった人やお付き合いのある人に、年始の挨拶として年賀状を書くものだと思ってきたのですが、年々形式的な(と言うよりも、単なる印刷物の)やり取りが以前よりも増えてきたと感じます。生存確認にはちょうどいいかもしれませんが。

SNS全盛時代の今、利用者がどのように年賀状に向き合うかで、必要か不要かに振り分けられつつあるのではないでしょうか。郵便物で繋がる必要性がある相手とは、どんな人なのか。自筆で差し出すべき先とは、一体誰なのか。昨年よりも一気に50枚も投函枚数が減ったのは何故なのか。SNSの日常と、年賀状の非日常とでは、どちらが大事なのか。

子供の頃から習慣のように書いてきた年賀状も、その役目を見定める時がきたなと、私は思います。

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新年あけましておめでとうございます。本年も当ブログとのお付き合いを、どうぞよろしくお願いいたします。

この1月・2月は、講演やゲストティーチャーという名の行脚がいくつかあります。主に大阪府内なのですが、初めての庁舎や学校ばかり。初めての場所で、初めて会う人の前で話をするのは緊張するものです。緊張はするのですが、私はカチカチにはならないタチです。私が硬いと、聞いているお客さんも硬くなるし。それで座の雰囲気が硬そうな時は、なんとか柔らかくしようとして、つい躍起になってしまう、そんな困ったタチです(笑)。

自分の仕事は絵を描くことだと思っていた私に、初めて小学校でお話をする依頼をいただいた時は驚きました。もう十七年ほど前のことです。それで事前準備をしっかりやって当日を迎え、意を決して教室に入ったら生徒さんが6人しかいなかった!(笑)。手違いがあったわけではなくて、キャリア学習の一環でもの作りを志す生徒さんが6人しかいなかったのです。少ないなあと思ったのは事実ですが、だからといって手を抜いたりはしません。

私が敬愛するソウルシンガーの故ボビー・ウォーマックは、ライブでお客さんの入りが少ない時は「ヘイ、みんな、もっと前に来い!さあ、今日はこれからパーティだ!」と呼びかけて、いつも以上に唄に演奏に熱が入ったそうです。その日私は予定の時間を大幅に越えて、先生からストップがかかるまでヤイヤイ話した記憶があります。それが正しかったのか間違いだったのか、初めての経験者にはさっぱりわかりませんでした。

それから6年ほど経ったある飲み会の席で、その時の先生とばったり出会ったのです。そしてあの6人のうちの一人が美大へ進んだという話を聞きました。私のしつこい話がその生徒さんに影響があったとは思わないですし、先生もそういうことは言いませんでした。しかし、(上っ面を舐める程度だったかもしれないですが)もの作りについて熱を入れて話したことに、何らかの意味はあったような気がしているのです。

今月と来月に出会う初めての人。それが子どもであっても大人であっても、静かに丁寧に面白く話しかけたいな。そうすれば必ず伝わるものだから。


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年末にこの一年を振り返り、年明けに新しい年の目標を決める。こういう習慣が、私の中ですっかり消えました。二年前に当ブログでこんなことを書いています。

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年始年末で、何に飽きているかといって、年末にこの一年を振り返ることと、年始に一年の抱負を決めること。このふたつは今まで相当な回数をやってきて、もういい加減飽き飽きして嫌になりました(笑)。

一年の括りで特筆するようなことは、この数年何もなかったと思う。もっと長い時間の中で、緩やかな変化があって、それが後々自分をどのように変えていたのかがわかる、そんな話しだったらいいのにな。

一年はあまりに短過ぎて、目の前を通り過ぎて行った出来事や、体得できた成果などに気がつかないこともしばしば。12ヶ月がフルスピードで駆けてゆくのがわかっているのに、新年の目標なんておちおち掲げられません。掲げた本人だけが置いてきぼりを食らっている姿が目に見えるようです。

年始年末の区切りは、3年に一回ぐらいで充分。それよりも12月と1月の間を、例えば5月と6月の間を日常の歩幅で跨いでいるように、10月と11月の間を同じ水位で泳いでいるように、無理にテンションを上げ下げないで心静かに過ごしてみたい。
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本心ですね、これは。そして二年経って、着実に肉体化されてきている実感があります。一年間の時間は区切りがいいから切り替えやすい。しかし切り替えに飽きてしまっては、如何ともしがたい。多分私は、過去において、新年の抱負が何も実行されていないことに対する嫌悪があるのだと推測します。それで振り返りたくもないのです。今年もいろいろあったなあ。新しい年も無事で過ごせますように。私はこれだけで充分だ。

2018年も当ブログを読んでくださり、ありがとうございました。更新ペースが鈍っておりますが、この先ものんびり続けてゆきますよ。それでは良いお年を!



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先日の9日まで、大阪は豊中市にあるギャラリー、スペース草さんで『日本という国』なる名前の合同展に出品しました(会期は無事終わりました)。お題でわかる通り、色んな切り口が考えられ、実際に展示されている作品には、作家さんの思惑が見え隠れし、とても面白い展示になっていました。今回私は、絵を描き始めて以来、おそらく最長の作品をもっていきました。幅は50cmぐらいながら5mを超える長さで、展示に難儀しました(笑)。草さんだから展示できたようなものです。画像があればいいのですが、残念ながら撮り忘れです。もし何かの機会があれば、また展示して見ていただきたいものです。
というわけで今回は、年内最後の蔵出し画像です。37回目にして、やっと作品数が500を超えました。先は、、、長いですね💦

「カケル」

              
「夜飛鳥」

                   
「窓枠百景」

         
「パリを襲った悲劇」

        
「痛みが木霊する」

                 
「ステンドグラス」

       
「池のある公園」

  
「私が愛したDADA2」

           
「山歩く」

              
「果実酒 詩:ピカート著『沈黙の世界』」

            
「テントを開けばお花畑」

                  
「皺だらけの草むら」

                 
「ストーン」

  
「地球の夜明け」 

  
「フツフツ」
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